「お気持ちを賽銭で・・」という意味の言葉と一緒に書置きをいただきました。
この神社は初の参拝。都内にはまだまだ訪れていない寺社がたくさんあります。
こちらも書置きで印刷・スタンプ・墨書きの組み合わせになっています。300円。
御朱印ブームで書置きが多くなった中、正月は当たり前にどの寺社も書き置きが多くなります。
この二社も正月以外は直書きしていただけるのか不明。まぁタイミングってこともあるでしょう。
▼同、2012年にいただいた御朱印。シンプルだがしっかりとした直書きでした。
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上記の御朱印2種の神社は、どちらも同じ読みで「つくど」。
▼「江戸名所図会」では二社が仲良く並んでいる。戦前まではこんな様子だったようです。
上の図に2つ並んだ社の左が「八幡宮」で現在の筑土八幡神社。その右が「築土明神」で現在の築土神社。
二社とも戦災で被害を被り、それぞれが再建された時、築土神社は千代田区富士見へ、さらに九段北へ遷座されたそうです。
戦争は人々も寺社群も、別れ別れにさせる魔力を持っているようです。
それにしても「江戸名所図会」というのは半ば俯瞰された絵で、あたかも名所らしく誇張された部分も多いが、当時の人たちが見たら「ぜひ一度行って見たい」気にさせるように描かれていてオモシロイ!
▼筑土八幡神社。こちらは創建当時からこの地に鎮座。
平安時代創建と伝わる神社名の「筑土」は、筑紫にある八幡信仰の総本社「宇佐神宮」の土を取り寄せて築かれた事に由来するそうです。
慈覚大師(円仁)が東国へ来た際に祠を立て、伝教大師(最澄)作と言われた阿弥陀如来像を安置したと伝わっています。
▼「田村虎蔵先生顕彰碑」の案内。田村虎蔵? 知らない名だわねぇ! 後で確認!
▼参道階段途中の鳥居の年齢は約300歳。江戸名所図会に描かれたそのまま。
▼拝殿です。朱色と屋根の緑がこの神社で唯一際立つカラー。
元旦とはいえ午後も遅い時間の境内に多くの初詣者は見当たりません。この地域の人々やこの地域への訪問者はみな有名な、オシャレな「赤城神社」に初詣に行ってしまい、この筑土八幡神社への参拝は地元の氏子さんがほとんどかもしれない。
歴史はこちらの神社の方が古いのだが、参拝者の数、境内の佇まいは赤城神社と比較になりません。
大して変わらない地域にあって、どこでどう間違う?と赤城神社のように大人気になるのでしょう? 神社の運命なのか、その盛衰は時とともに変化するから二社の未来はまだまだ分からないわねっ。
▼境内にありました「田村虎蔵先生をたたえる碑」。田村虎蔵というのは、童謡 🎶 まさかり かついだ きんたろうは・・・の「金太郎」の作曲者らしい。
他にも 🎶 むかしむかし うらしまは たすけたかめに・・・の「うらしまたろう」など、私たちの誰もが知っている数々の曲を作った明治生まれの音楽の大先生だったのだ。
なぜこの神社に顕彰碑があるのかというと、鳥取生まれの大先生は38年間、この神社のすぐ裏に住んでいられたそうだからなのです。
なるほどねぇ〜! 田村虎蔵先生、そのお名前を覚えさせていただきました。
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つくどと言う同じ名前の神社を思い出し「築土神社」に寄ってみます。
▼近くの靖国神社の大鳥居前は、さすが多くの参拝者で賑わってます。
▼九段・中坂の途中に鎮座する「築土神社」はビルの下が参道です。
▼近寄って夕方撮影の阿形の狛犬は青ざめてしまった。
▼吽形は木陰に隠れてしまっている。元旦だが、こちらの神社も地元の氏子さんたちか、特別な思い入れがある方でないと初詣には来ないはず。ほとんどの人は靖国神社に向かうはずです。特別な思いがある神社ではないが、ワタシはモノズキだから、ヒマだから、筑土八幡神社とおなじ名の「つくど」だから参拝に来ました。2度目の訪問です。本殿は周囲のビルに押しつぶされそうなイメージで、なぜか気持ちが落ち着きません。
▼境内社の「出世稲荷」も、社務所も、どこもかしこも狭苦しく、息苦しい感じがします。神社のせいではなく、やはり周囲のビルのせいです。それも夕方だから。
さて2019年の初詣は、牛込の「瑞光寺」「経王寺」に始まり、飯田橋「筑土八幡神社」、九段「築土神社」と巡ってきましたが、そろそろ帰路につきます。
それにしても初詣にしてはジミな寺社を巡ったものです。周囲の者に寺社名を聞かせても誰も知っていません。
大勢の人出で混雑の中を並んで参拝しなければ、初詣の充実感を抱けない人が多いでしょう。
でも、そんな有名神社はいつでも行けるし、元日だからこその姿を見てみたい小さな寺社に興味がある昨今のワタシでした。