大慈山 岩屋寺「岩屋観音」の御朱印
「いわやじ」尾張高野山宗総本山(愛知県知多郡南知多町山海間草109)
知多四国八十八箇所43番札所の本尊 千手観音の朱印と墨書き。
「身代わり大師」として知られているのでしょうか?
何しろこの地域は霊場だらけ。
前回記事の「野間大坊」同様、この寺も複数の霊場札所となっています。
知多四国八十八箇所・・・・43番・番外
というような事で三十三観音霊場が3つも重っているのは全国的にも珍しいのでは?
それにつけても愛知県を中心とした地域には霊場が多い。
これ全て三十三観音霊場。何が何だかわからなくなりますが、霊場巡りに事欠かないって事も言えます。
▼岩屋観音は知多半島最南端の行政区画「南知多町」にあります。
前回記事「野間大坊」の最寄り駅の次の駅「内海駅」が唯一の鉄道駅。
終点の駅だからその先はバス路線しかありません。
それも「海っ子バス」というコミュニティバスですが、岩屋寺がある内陸部は土休日のみの運行で1日 5、6便。不便!
そんな地域だから、東海地方の人以外だれも知らない土地、地域。
▼しかし、TVなどでこれは見たことがあるのでは??
大きな鯛が街を練り歩いたり、海に入って泳いだり・・・の奇祭「鯛祭り」は、南知多町の海辺にある町「豊浜」で行われます。南知多はそんな所です。
国道247が知多半島の大外、海辺をグルッと1周しています。
国道を車で移動していると寺の案内、札所の案内が目立ちます。
▼そのR247から少し内陸部に入ると岩屋観音前にたどり着きます。
▼道路の少し先のこちらが正面参道かしら? 鐘楼が仰ぎ見らされるような位置に威張っています。
▼参道手前の右、同じ敷地内に庫裏? 客殿? わかりませんが新品に近い。
▼岩屋寺より岩屋観音の名称で親しまれているそうです。
▼赤い幟に「蓮華王千手観音菩薩」。困った「蓮華王」は聞いたことない! お勉強!!
▼紋幕や五色幕が掛けられている寺は、なぜかワクワクします。
しかし参拝者は見当たりません。
行基が開き、空海が立ち寄り、親鸞も訪れた歴史ある寺の今日は静かです。
▼この趣のある経蔵の右脇から弘法大師像が建つ山に道が続いて、大師像を経て奥の院に至ります。
しかしこの日は同行者がいました。彼女の脚を考えて その山道は人に任せます。
奥の院には山を登らなくとも、寺の前の道を東に進めば、たどり着けます。
しかし南端には山らしい低山もあって、そんな姿を見ながら進みます。
▼途中、中之院が右手にあって、地蔵群の先にリアルな軍人像が少々不気味に林立。
昭和12年の上海上陸作戦で戦死した名古屋師団の兵士たちの像とか。戦後、時代の流れに翻弄されてこの地に落ち着いたようです。
▼リアルなだけに夜は近寄れない?! 今にも動き出しそうでコワイかも?
▼中之院の先を進み、ここにも五色幕が掛けられた「六地蔵菩薩」を右に見ると・・・
雨風に晒される幕や地蔵の掛物は直ぐ痛みます。
しかしこの寺のそれらは、どこも色褪せてなく鮮やか。
寺を理解する一つの姿でもあります。
▼しばらく地蔵菩薩などが点在する左右を見ながら参道を進みます。
ここまで時間的にはどうって事ない距離です。
▼鬱蒼とした木々に阻まれ、もう青空は見えません。
本堂境内とは一変して山深い谷に延びる参道は、ジメッとした雰囲気とともに、かなり神秘性も漂わせています。
▼突然、色鮮やかな姿を現わす三重塔。
▼その左下の建物内。ここが空海の百日護摩修行場なのでしょうか?
▼身代り弘法大師、知多三十三、南無観世音などの幟が立つ階段上方向へ進んでみます。
▼もう、ほとんど何が何だかわからない像群と祈りの場が続きます。
▼この区域一帯は独特の雰囲気を醸し出しています。
▼不動明王はわかるけど・・・。赤いエプロンは初めて。
▼建物内を覗くと・・・光っているのは、よく見ると岩でした。どうなっているの?
ここでやっと岩屋寺という名称が、如何にもと納得するのは少し違うかしら?
▼登り始めた三重塔方面へ戻ります。
知多半島にこんな空間を持つ寺があったのかと言う印象。
いつも、どの寺社も詳細な事前知識を持たないで訪れるのがスタイルですが、この奥の院は今少し知識を持って足を踏み入れるべきだったかもしれません?
機会を得てぜひ再訪したい、この3日間の三河で訪れた寺社のうち、最も刺激され、ジ〜〜〜ンとくる寺でした。
時刻は1時過ぎ、岩屋寺を後にして豊浜までランチを探しに足を延ばしてみます。
「まるは本店」という店に入りました。
デカい「エビフライが名物でおすすめ」と言われたが、アマノジャクは素直におすすめの料理はオーダーしません。
それにメニューを見ると1800円が最安価で、どういうつもりか5000円、6000円のコースまで並んでいます。
サイテー価格の1800円「煮魚コース」の魚は「ほうぼう」だと説明されたからオーダーしてみます。
こうぼうではない「ほうぼう」は東京では滅多に食べられません。
▼すると、何とこんなに出てきました!
刺身3種盛り、アジと白身魚のフライ、ほうぼうと、??(右手前は何の魚か不明)の魚の煮付け。小鉢のほか当然お吸い物も付いてきた。
オイオイ、これで1800円はありえない! 安い!
いつものように、豪華な食べ物は記事にしませんが、これは悶絶コスパで掲載!
ハゼの親分のような姿の「ほうぼう」は煮付けにするのがサイコー! 美味しかった。
しかし「ほうぼう」以外の味は可もなく、不可もない程度。平らげましたが・・・。
さて、この日で知多半島を離れます。
▼今夜はこの知多で蒸留された少し高いけど、爽やかな口当たりのウイスキーをハイボールにして、CHER の BANG BANG (相当古い)を聴きながら眠ります!
43番・1番 ・25番・・・・バンバン!! BANG BANG !!!!!! Cherです。