これまで7回、連続してきた長野の記事に、自身がアキてきたので、今回は「1回ヤスミ」。
▼越後一宮 弥彦神社の御朱印です。(新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦2887-2)
2015年のGW、初夏らしいソコソコの暑さ。
新潟市内から弥彦に向かう海岸線のドライブは、日本海を右に見て、流れもスムーズな開けた車のウインドから入ってくる風がキモチイーー。
しかし太平洋側に住む人間のイメージとして、
馴染みの薄い日本海は「ツメタイ」「サムイ」「グレー」「クライ」のだ。
イヤ偏見だ、知らないだけでしょう。
▼でもこの日の日本海は、イメージ通り。このザマでしたわ。
単にこの時が「曇り」だからでしょうか? かすかに見える遠方の影は佐渡?
海際で時を過ごす人たちは多く見られたものの、やはり太平洋側とは、空気の匂いと光の量が違うように感じるわね。
▼太平洋側の海イメージはこれです。
太平洋側に住む人間には、海に出ると常に光、太陽は前面に、目の前に、そして光は左から右に移動する。
もちろん地理的に自分の立つ位置によって、光の指す方向は異なるが、日本海の太陽は海を見ている背中を焦がしそう。
イメージとか、思い込みは、大きく間違って理解していそうでオソロシー!
▼有名神社は表日本・裏日本で大きく異なる事のないイメージでGWは賑わっていました。さすが一宮、という賑わい。一宮もいろいろね!
▼我が国民はみんな神社が好きです! とくに最近は・・。ですから並びます。
弥彦神社は「長鳴鶏の鳴き合わせ会」でも有名です。
TVニュースでしか見た事がありませんが、訪問日の前後に行われたのか、境内はニワトリくんたちも賑わっていました。
どこからともなく長〜〜〜〜い鳴き声が聞こえて来ます。
最長級は一声で20秒以上も長引かせるとか。
「コッ、コッ、コッ、コケッコッ」とは貫禄が違います。
「長鳴鶏の鳴き合わせ会」と同時に行われる品評会なのでしょう。
▼この尾長は参考出品。
そもそも神社と鶏は仲が良い。いや、鶏だけでない様々な動物が神の使いとされている。
ご存知、稲荷神社はキツネ、天神さん・天満宮はウシ、春日大社はシカ、熊野神社はカラス・・・・、とキリがない。
ちなみに鶏は、伊勢神宮を代表する天照大神を祀る神社で飼われています。
知ったかぶりはやめて、この白い烏骨鶏(ウコッケイ)を間近で見たのは初体験。
前か後ろかも見分けにくい。猫と勘違いされてもおかしくない。
▼綿菓子のように見た目はフワフワです。
弥彦神社にいた鶏たちを見ていてツマラナイ事を考え出した。
ここにいるニワトリたちは大事に飼われ大いに「シアワセ」なのだ。
人間同様、やはり美形はチヤホヤ大事にされるのだ。
▼しかし地球上の多くの鶏は、天敵人間に喰われます。
先進国の中でも日本人の卵の消費量は高い。
業務用も含めると、ほぼ日本人1人が毎日1個の卵を消費しているとか。
ニワトリたちは毎日1億個以上産まなければ供給が追いつかないからイソガシー。
昔、採卵用の養鶏場を覗いた事があります。
雌鶏ばかりが30cm四方の金網箱に入れられ身動きできない有様ですが、餌だけには旺盛にツツいていて、卵をコロンと産む様子を見て人間のザンコクさを改めて覚えました。
彼女らは生後5ヶ月を経たずして卵を産み始めます。産み納めの約1年後には屠殺され、スープの素、ペットフード、肥料になるそうです。
強制的な延命で、さらに8ヶ月ほど卵を産み続けさせられる鶏もいるとか。
卵鶏の寿命はひたすら卵を産み続け、長くても2年を越さないという事になります。
ちなみに烏骨鶏の卵は高いものは1個500円以上するそうです。
現在は養鶏の飼い方も変化してきているかもしれなませんが、鶏の一生を考えてみると茹で卵もマヨネーズも「ありがとう、いただきます」と言わざるをえなくなります。
もちろん普段は忘れてる、そんな事は・・。
ケンタもさることながら、関東地方でも「カラ揚げ」専門店が多くオープンして久しい。
鶏肉となると日本人の消費量は年間10kgだそうです。1日換算30g。ヤキトリ1本くらいか? 毎日! 大したことはない。
ブランド地鶏もありますが、世に出回っている鶏肉のほとんどはブロイラー。
彼らの寿命は、卵鶏よりズッと短く、孵化して2ヶ月もしないうちに人間の胃袋に収まってしまいます。
産卵マシーンの卵鶏が不幸か、ブロイラーが不幸か聞いてみても鶏は答えない。
間違いない答えは一つ。
幸せを独り占めしているのは、卵・鶏肉を食す人間だけ。
殺生をしない仏教宗派では植物でさえ「生命をいただきます」と感謝する。
ニワトリさん、今夜もありがとう。
生ビールと一緒にヤキトリを1本いただきます。
合掌。