31番・海照山 普門院 品川寺・真言宗醍醐派・東京都品川区南品川
32番・世田谷山 観音寺・東京都世田谷区下馬
とうとう33番、結願の目黒までやってこられた。
しかし、わしは一体何を願って、観音さまに何をお願いしようとして、ここまで来たのだろう? 個人的な願い事は何もしていない。強いて言えば「世界平和」「自分も含め、すべての人の幸い」だろうか? そんなアヤフヤなわしであったからか、あらっ!3.11の日付の御朱印に「結願成就」の印がないじゃない!?
3.11である。たしか阿弥陀堂だ、1年前の震災で亡くなられた方々の追悼供養の読経が流れて始めた。わしも悼む、生き延びた人たちの幸いも願った。「結願」の印は改めて後日にいただくことにしよう、と決めた。
海雲寺の御朱印は品川近辺を巡っている時にいただいた。「番外」って何だろうと、その時は頭をかしげながらいただいた。番外地、網走だ!番外編、本編ではない! 補欠?次候補?ピンチヒッター? 「あなたはロンガイよっ!」と言われたことはある。「番外よっ!」と言われた覚えはない。 訳わからないが、いただけるものは戴くしかない、が読めなかった。寺の方に聞けばヨイでしょう?! 聞かなかった。揮毫いただいた御朱印のページを開いて渡してくれるパターンは少ない。たいがい墨書きが対抗するページに移らないように合紙をはさみ、御朱印帳を閉じて渡してくれる。海雲寺の山門をくぐりながら開いた。読めない! 読めなかったが、追及しなかった。
この三文字は、この後あちらこちらで眼にすることになり、今は好きな言葉となっている。
番外・龍吟山 瑞林院 海雲寺・曹洞宗・東京都品川区南品川