京都の記事を書くことに飽きました。
しばらくは、北と東京の記事にします。
とりあえず山形の記事を進めます。
▼長命山 幸徳院 笹野寺(笹野観音)の御朱印です。
右上の印「置賜第十九番」で、「置賜三十三観音霊場」の御朱印となります。
▼笹野観音へは山交バス「笹野大門前」バス停から徒歩7分もあるようです。
▼山形県内の地方名は最上、庄内、村山、置賜の4つに別れるそうです。
旧藩名とダブる名もあるが、何を基準に4つに分かれているのか全くわからない。
「山形の置賜出身です」と言われても、東京の人間は山形のどの辺かわからない人がほとんど。
東京23区でも城南や城東というような分け方や、山手や下町という分け方、区部や多摩地域という分け方などがあり目的によって区分、呼び名はさまざまです。
結局はその地域の人たちにしか理解できない区域名かな?
米沢という地名は誰でもピンときますが、置賜は浮かばない、山形です。
▼そしてピンとく「米沢牛」。
数少ない友の一人が米沢に住んでいます。
かつて何度か年末になると「米沢牛」を送ってくれたことがありました。
見事な霜降りと甘みのある柔らかい肉は、自分で買えるわけがありません。
ありがたい友でしたが、その彼も今はそんな余裕はないようです。
人の環境は常に動いています。
他に米沢で知っていることといえば、米沢ラーメン、赤湯温泉、上杉家・直江兼続、そして藤沢周平「漆の実のみのる国」くらいかしら。
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「漆の実のみのる国」は藤沢の絶筆となった読み応えのある名君「鷹山」を描いた作品です。
▼さらに米沢では「お鷹ぽっぽ」が有名。誰でも一度は目にしたことがあるのでは?
鷹の羽の細工が見事な「笹野一刀彫り」と呼ばれて、これも「漆」同様、名君 鷹山が冬季の農民に奨励した工芸品造りが今に伝わる物。
▼笹野観音の近くにポツンと一軒、その「お鷹ぽっぽ」の店がありました。その名も「鷹山」。
▼笹野観音に参拝後、他に客のいない店に入って「お鷹ぽっぽ」を買ってしまいました。
右の鶏は以前 人にいただいたもの。
こういう類の民芸品、工芸品はまったく買ったことがないのに、一体全体どうしたことか?
それも赤と黒の2体も買ってしまいました。値段は正確な記憶がなく、1体1200円くらいだったでしょうか?
「私を買ってください」と言わんばかりの目をした鷹たちの鳴き声が、ワタシの心を乱したのか、はたまた笹野観音の導きなのか?
ワタシには不思議な、ありえない「衝動買い」になってしまいました。
しかし、衝動買いの後悔もなく、今は、こうして見ていると何とも愛嬌のあるカワイイ目をしています。
▼さて、米沢市の南外れにある笹野観音の「仁王門」を抜けます。
▼境内も、その周辺も全く静かです。GWとは思えません。
▼NETから借りた写真ですが、紫陽花が咲く頃には人出も多くなるのでしょうか。
▼境内には凛々しい「お鷹ぽっぽ」さんがいます。
少し雨がパラついてきました。長い歳月に耐えてきた複雑な彫刻もミモノです。
810年に観音堂が落成し、その後何度も歴代米沢藩主の手により修理が加わり、
「為せば成る・・」と上杉鷹山公は堂を再建するも焼失、
さらに後の1842年にまた再建された建物だそうです。
▼「施無畏」の額。
写真は本堂しかありませんが、境内は他のお堂など見所がたくさんあります。
でも東京からだと覚悟がいる距離。
電車だと3時間で「南米沢駅」。そこから2km以上ある。車だと東京から4時間。
覚悟はいりますが、東北にしては米沢は近い。
「為せば成る」と頑張らなくとも、連休を待てば良いのです。
置賜は御朱印はもちろん、肉とラーメンとワインと温泉が、そしてお鷹ぽっぽが待っていますよ。