▼田村山 安養寺(真言宗智山派・)
▼同じく本尊 阿弥陀如来(多摩新四国八十八ヶ所霊場85番札所)の御朱印。
安養寺も複数の札所になっていますので、関東八十八ヶ所霊場のの御朱印もいただけそうです。
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▼日野七福神3ヶ所目は安養寺にやってきました。都指定の文化財「木彫 阿弥陀如来坐像」の石柱と本堂、毘沙門天の説明板が迎えてくれます。
▼寺の創建ははっきりしないようですが、山門だけを見ても歴史のありそうな寺です。
▼寺は、かつてこの地に勢力を持っていた田村氏の居館であったとも伝わります。
▼本堂は300年前建立されたものを昭和に改修復元されたそうです。
本堂内には文化財の平安時代の阿弥陀如来坐像や、鎌倉時代の大日如来立像などが安置されているそうですが、残念ながら本堂は閉まっています。
▼本堂扁額は「安養寺」ですが、黙って見せられたら読めませんね!
安養寺の前に訪問した石田寺も同じになりますが、寺の最寄駅は多摩モノレールの「万願寺駅」です。
そして安養寺の所在地名も「万願寺」ですが、「万願寺」という寺自体は現在は存在しないそうです。
しかし安養寺に安置されている多数の古仏は、安養寺の前身ではないかと言われている万願寺が所有していたと推測されているそうです。
また「王手は日野の万願寺」という言葉があるそうです。
将棋好きの方なら知っている言葉のようです。
かつての甲州街道の難所、多摩川を渡るのに「万願寺の渡し」があり、江戸の防衛ラインでもあったそうで、ここを取られたら王手!と言われるほど重要な渡し場だったそうで、「王手は日野の万願寺」と言いつつ、詰めの一手を子気味よくバシッと打つようになったとか。
似たような言葉で「牛に引かれて善光寺」とは少し使い方が違うかな?
▼写真奥の茅葺の庫裏は本堂よりさらに100年ほど古い建立で1600年頃だそうです。
境内には「延命地蔵尊」や「南無大師遍照金剛」の赤い幟が賑やかですが、はて、七福神の毘沙門天さんはどちらに?
山門内の境内をグルグル回っても見つからないはずです。
▼総門らしき石柱の門を入った、すぐのところにの「薬師堂」に毘沙門天はいらっしゃるようです。
今回の日野七福神は車で巡っています。
「奥に駐車場がありますよ!」と手振りの案内のお父さんに気を取られ、まったく気づきませんでした。
▼こちらの薬師堂はコンクリート製でまだ日の浅い建立でしょう。
▼道内の扉を開けると、正面に賑やかな仏像の数々に呆気にとられます。
落ち着いてよく見ると日光・月光菩薩を従えた薬師如来の「薬師三尊像」、その隣が毘沙門天像。ほかにも厨子の中に小さな仏像。背後に胎蔵界・金剛界曼荼羅の掛け物があります。
ここだけで密教ワールド、空海ワールドを感じさせられた眩しく金色に輝く小さな空間でした。