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御朱印迷宮

関東を中心とした寺社の御朱印記録です。参拝・収集目的に少しでも役立てば幸いです。

定泉寺「田谷の洞窟」の御朱印 (横浜・栄区)〜地理的に観光寺になれないかも? でも楽しい! 行ってみましょう!

田谷山 定泉寺御朱印

じょうせんじ真言宗大覚寺派横浜市栄区田谷町1501)

 

▼通称「田谷の洞窟定泉寺御朱印です。

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境内はフリーです。

有料の洞窟拝観受付のおネェさんに朱印帳を預け、洞窟を出てから受け取りましたので、どなたの揮毫か不明ですが、とってもステキな墨書きで戻されました。

ところでこの寺は「真言宗大覚寺」。

真言宗でさえ、この「」はいくつもあり、全く理解不能です。

宗教は難しくない! しかし、ツッこむと訳わかりません!

 

▼Gmapでは「瑜伽洞」と表されている定泉寺田谷の洞窟」はココ!

最寄の「大船駅」は遠いです。西口観音側からバス利用が可能です。

 

洗練されたHPを持っているこの寺ですが、その存在は限られた人しか知りません。

その名を知っていてたとしても、地元民以外ワザワザ訪れる人は少ないでしょう。

車利用の訪問ならば、何てことはないアクセスですが・・・。

しかしサイドシートに異性を積んだ車は、殆どが鎌倉へ行ってしまいます。

 

▼ここにやって来るカップルは、鎌倉も、車も、ベッドも共有済みの男女かもしれません。もちろん、そんな相手にアイソをつかした「おひとりさま」も訪れます。

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公共交通機関利用だと最寄の駅は「大船」。

「大船」と言えば、ゴシュラーの誰しもが知っている、もしくは訪れる、駅前の観光臭さがふくよかな「大船観音」を思い浮かべられるでしょう。

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そんな「大船駅」や「大船観音」から、この寺までバスルートがありますが、歩いても2km前後。時間にして20分強でしょうか?

f:id:wave0131:20190216190327j:plainしかし、1km、2km、歩いて15分、30分は人それぞれ捉え方がかなり異なります。

今の世の中、1km歩くのに「メンドー」と思う人の数の方が多いかもしれません。

人々はそれだけ忙しい! ノンビリ者は置いていかれるわよっ!

よって、この寺に訪れる人は少ないのです。

 

というのも、20分歩いても構わないけど、鎌倉のように寺社が連続していません。

ここで行き止まりです。往復時間と参拝・拝観時間で約2〜3時間。この寺だけを目的としなければ、訪れる機会はないでしょう。

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参拝者が少ないと言えども、さすが10月の日曜日、数組の訪問者を確認。

▼オープンな本堂に足を踏み入れてみます。

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▼これまで目にした経験のない大きさの木魚です。

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厄除木魚」だそうですが、その大きさはワタシの「ユメ」の大きさより遥か数段上をいく大きさです。いまさら人生に「夢」を抱いてもどうにもなりませんが・・。

ともかく「21回打つ」「厄年の人は年齢の数だけ打つ」と記されています。

記されてる通りの言うことをきかないで、1回だけ打ってみました。

梵鐘ほどの音はしませんが、ストレス解消には最適のようです。

 

朝比奈弁財天。「朝比奈」? 少し地理的に離れていますが?。

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この寺は、鎌倉幕府の武将 和田義盛の子・朝比奈三郎義秀の館跡と伝えられそうなので「朝比奈」かしら?

 

真言宗の寺ですので弘法大師がお立ちです。ナムダイシヘンショウコンゴウ!

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如意輪観音真言でしょうか? 下の方が石に埋まっていて読めません。子宝が授けられる「玉石」のようです。子宝には「玉」が必要のようです。

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広くもありませんが、境内は綺麗に整えられています。

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子安地蔵尊です。

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▼子宝を得られた方、子供たちが安らかに育ったことを感謝しての奉納でしょうか?

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みなさん感心するほど感謝の気持ちが強いようです。

もし、待ちに待った子宝に恵まれたとしたら、不思議でも何でもないわね!

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▼洞窟は「瑜伽洞」が正式名称のようです。「瑜伽」の意味は「ヨガ」だそうです。

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▼いよいよカンジンの洞窟に入ってみます。

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▼小山の下に、クログロとした暗い入り口が見えました。山の下が洞窟になっているようです。

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▼アップしてみると「魔界への入口」のようにも見えます。

f:id:wave0131:20190216190318j:plain魔界ではなく、胎内でしょう、きっと。

 

▼洞窟探検?は、棒の先にローソクを灯して進みます。
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▼ザッと読んだのですが、文字が多いので、この時は一番左の大きな文字「撮影禁止」に気づきませんでした。

f:id:wave0131:20190216190310j:plainでも、こういう場所は慣れています。普通は言われなくとも神仏へレンズを向けることはメッタにしません。

神仏のお姿以外ならお許し願いましょう!

f:id:wave0131:20190216190314j:plain定泉寺さまからオシカリの言葉が出るとしたら、ヒラに、平に、平身低頭! ゴメンなさい、バチアタリです。

以下はカメラに勝手に納まっていた写真とします。

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鎌倉時代から江戸時代にかけて拡張を続け、人の手で掘られてきたとか。偉業です。

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歩きが速いのか、棒の先に灯したローソクはスグ消えました。

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同種の「洞」で、昨年11月には愛知県蒲郡市の「千仏洞」を巡りました。

善光寺元善光寺、玉川大師などなどの地下「洞内巡り」を含めると、もうすっかり、自分のその記憶は見事に混ざっています。

混沌とした記憶の迷宮は、それぞれの区別がまったくつきません。

 

地理的に少しだけ時間を必要としますが、ぜひ、定泉寺田谷の洞窟を訪れてみてください。

ステキな御朱印と、ステキなトンネルが皆さんの訪問を待っています。

 

wave2017.hatenablog.com

 

佐倉七福神❺ 妙隆寺の御朱印と御首題(千葉・佐倉市) 〜武家屋敷も覗いてみた

久栄山 妙隆寺日蓮宗千葉県佐倉市鏑木町

 佐倉七福神大黒天」の御朱印です。

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アソビの少ない佐倉七福神御朱印の中で 、この御朱印は右上に小さな大黒天のスタンプが・・。その中の文字は「蓮華」のほかは読めない。

 

▼同、御首題。f:id:wave0131:20190212211634j:plain

両印とも書置きです。

 

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佐倉七福神、最後の7つ目の寺に向かいます。

▼松林寺からの移動の道で神社に出逢いました。清楚な社に胸が少しトキメキます。
f:id:wave0131:20190212211635j:plain 八幡神社のようですが参拝者は見当たらず、社務所無人です。地方都市の神社は正月でも人が常駐するのは難しいようです。トキメキは少しシボミます。

人気のない参道を本殿に向かい、ご挨拶だけします。f:id:wave0131:20190212211636j:plain

▼冬に黄色くなるミカンだから「ダイダイ」でしょうか?

黄色い果実を目にすると、凍えそうな身体が温まるような感覚に陥ります。f:id:wave0131:20190212211651j:plain

冬に実る柑橘の代表は確か橙? だいたいの記憶です。

 

▼やっと参道を探りあてました 。車で入って来られるでしょうが、車だとここまでの道を見つけるのは容易ではないようです。f:id:wave0131:20190212211637j:plain今回は車を駐めての歩きですが、車移動ですと度々入っていいものかダメなのか躊躇します。もちろん駐車場の案内があれば問題ないのですが、そうでないと境内に車を乗り入れていいのかどうか、その判断はかなり難しいものがあります。

境内に乗り入れたら、寺の人にシブイ顔をされたこともあります。

観光寺以外の殆どが境内への導入路は見つけにくく、細く狭い道がほとんどで途中とても不安にさせられます。

f:id:wave0131:20190212211638j:plainさてこの寺、今回の佐倉七福神めぐりで、もっとも規模も大きく、整った寺院のようです。f:id:wave0131:20190212211639j:plain

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▼本堂の扁額はまったく読めません。寺の扁額はいろいろで面白いのですが・・。f:id:wave0131:20190212211641j:plain

▼庫裏、寺務所 or 方丈でしょうか? こちらで朱印をいただきましたが近代的に整っています。f:id:wave0131:20190212211642j:plain佐倉七福神でこれまで6つの寺を巡ってきたことになりますが、ボンビー人間はどうしても、それぞれの豊かさを比較してしまいます。これは精神的外傷の一つかしら?

▼帰り際の参道に積み重ねられていました。無縁となった墓石たちでしょうか?皆んな寄り添っている姿はそんなに寂しそうではありません。f:id:wave0131:20190212211643j:plain

▼風雨にさらされ形は少しづつ失なわれていきますが、その心に変化はないようです。f:id:wave0131:20190212211645j:plain

▼佐倉七福神をめぐり終え、やっと少し心と目に余裕が出てきました。

佐倉の街、とりわけ城下町通り周辺には、かつての賑わいが偲ばられる建物が点在しています。f:id:wave0131:20190212211646j:plain

▼たかだか150年ほど前の「定」ですが、現代に通じる、いや今こそ必要な言葉です。f:id:wave0131:20190212211648j:plain

▼どこの町にも歴史とともに「祭り」があります。佐倉の祭りは秋に催行され、とても賑やかな祭りのようです。そして祭りにはお囃子がつきものです。f:id:wave0131:20190212211647j:plainお囃子はおそらく楽譜もなく、人の耳と所作だけで受け継がれていくのでしょう。

▼そんな忘れられがちな文化を継承しようとする施設でしょうがお休みでした。残念! 

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佐倉市立美術館の「総門」はレトロな雰囲気で入りたくなりますが、入ったら1時間前後は費やして見たくなるのでパスです。f:id:wave0131:20190212211650j:plain

▼さらに歩を進めて武家屋敷に・・。車で佐倉七福神の最初に訪れた大聖院の近くに戻って、その周辺を覗いてみます。f:id:wave0131:20190128105605j:plain

▼坂の名称「くらやみ坂」にはロマンを感じさせられます。f:id:wave0131:20190128105606j:plain名前ほど「暗闇」ではありません。

当時からの名称なのか、のちの時代につけられた名のか定かではないですが、東京でも魅力的な名称の坂がたくさんあります「狸穴坂」「妻恋坂」「汐見坂」などなど。

▼「ひよどり坂」は鳥類のヒヨドリを表しているのか、その名称の由来は知りません。f:id:wave0131:20190128105602j:plain

▼「くらやみ坂」より、さらに暗く鬱蒼としています。f:id:wave0131:20190128105603j:plain

▼たかだか150年前までは、サムライたちが毎日の登城のたびに、この坂を上り下りしていたのでしょう。f:id:wave0131:20190128105604j:plain

▼そして住んでいた家。土塁と生垣が特徴です。外から覗けない造りです。f:id:wave0131:20190128105608j:plain

▼安い拝観料を受け取ってもらい、中に入ってみます。実は2度目です。f:id:wave0131:20190128105607j:plain「魅力的な名称の坂」と先に記述しましたが、この町の名称は「鏑木町」です。

「かぶらぎ」です。日本中どこをどう掘り起こしても佐倉市にしかない名称です。

 

▼以下は以前、夏に訪問した際の写真です。f:id:wave0131:20190214140318j:plain

3人の武士の住まいの大きさはそれぞれ階級を表しているのでしょうか?f:id:wave0131:20190128105552j:plain

モノズキにも2度も、3度も訪れるのがこの風景です。茅葺がどーしても好きなのです。f:id:wave0131:20190128105551j:plain

ワタシのなかに潜むサムライ魂が共感を呼ぶのでしょうか? いや百姓魂でしょう!

f:id:wave0131:20190128105550j:plainかつて自分が住んでいたような懐かしい感覚と、こんな中で生活してみたい気持ちが錯綜します。f:id:wave0131:20190128105547j:plain

▼サムライたちの質素な生活が窺い知れます。f:id:wave0131:20190128105548j:plain「質素」! なんて素晴らしい言葉でしょう?

自分の周りはモノばかり。

溢れんばかりのモノに囲まれても、実感として幸せとも思えない。

 

サムライたちが 「質素」のなかで「これでヨシ」とした心境を、いくらかでも理解できたらね・・・。

佐倉七福神❹ 甚大寺・松林寺の御朱印(千葉・佐倉市) 〜傘立てとシューズラックの記憶がホカホカ

安城甚大寺天台宗千葉県佐倉市新町

 佐倉七福神毘沙門天」の御朱印です。

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▼同、甚大寺 本尊「十一面観音」の御朱印f:id:wave0131:20190206140503j:plain

玉寶山 松林寺(浄土宗・千葉県佐倉市弥勒

 佐倉七福神毘沙門天」の御朱印です。

 

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▼同、松林寺 本尊「無量光」の御朱印です。

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甚大寺松林寺ともに「毘沙門天」を祀っています。

 

松林寺の朱印は浄土宗だから本尊というより「無量光」で、「永久に無限の恵みをもたらす光明」という意味だそうです。浄土宗ではたびたび見かけることの多い朱印ですね。

もうひとつ、左下の印は普通「◯◯寺之印」となりますが、この朱印では「松林精舎」。精舎と言うと「祇園精舎」という言葉くらいしか知らない。それも意味も知らずに・・。

精舎」とは「出家修行者の住する寺院」「精進する者たちの住まい」だそうです。

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▼前回記事の嶺南寺・宗圓寺の「お隣さん」的な位置にあります。

 

▼いきなり「金毘羅大権現」の社頭?

 呼び名は神社じゃないから寺頭? 石柱でいいのかな? 神仏習合の神さまですね。

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▼「金毘羅大権現本地仏不動明王毘沙門天、十一面観音などだそうです。

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寺の入り口にいきなり「金毘羅大権現」である意味が段々と理解できるようになってきました。

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この寺も山形藩主だった堀田正亮が佐倉藩に移った際、佐倉に移されたそうです。

この隣接する3寺は全て400年前に松本から、山形から移されたことになります。

 

▼朱色がアクセントの本堂の屋根は神社っぽい。またもや車がジャマです。

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▼すぐに読める人は少ない扁額「安城山」。隷書体でもない不思議な書体。

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▼朱印をいただくのに本堂の裏側に回ります。少し「荒れ気味」な様子。

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▼枯葉が多すぎて何の木かと思ったら「ロウバイ」でした。「荒れ気味」です。

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やはり、寝不足な30女の肌のように「荒れ気味」です。

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▼「荒れ気味」ですが、手入れされた庭もあります。30女も5歳ゴマかせます!

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▼こちらの寺では「朱印所」となっていました。

f:id:wave0131:20190206140509j:plain玄関先の傘立てが印象的でした。

と言うか、傘の処置、「荒れ気味」の庭から住職の性格の一部を覗いたような気がして、親近感を持ちました。ワタシとおなじだ!

「アンタと同じにしないでくれ!」と言われそうだけど。

 

▼朱印を待つ間、ズッと吠えまくっていました。「荒れ気味」です。よく見ればカワイイ顔してるのに。

f:id:wave0131:20190206140508j:plain吠えるのは自分の仕事とわきまえているかのようです。

人間も動物も小さいモノには好かれる方だけど、タマに鳴き止まず、吠えまくられることもある。ハイハイ、イイ子だ! 吠えないで!

 

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▼甚大寺を去って松林寺への道は地図を見れば、かなりショートカットできそうだと、脇道に入ったが行き止まり。ズルはできなかった!

▼大通りに戻された。大した距離ではないから松林寺まで分かり易い大通りをUの字に大回りします。

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寺の遠方からニョキニョキ、モクモクの緑のヤマが見えました。寺社があるランドマークです。

▼巨木すぎて何の木かわかりません。それ以前に草木の知識がなさ過ぎです。

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▼雰囲気のある屋根です。

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この寺も400年前に佐倉藩主となった土井利勝菩提寺として建てていますが、当時の本堂はなくなって、観音堂が現在本堂となっているそうです。どうりで小振りで趣のある堂です。

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建物自体は400年前のものかどうかわかりませんが、県の有形文化財に指定されていることから当時から引き継いでいるのでしょう。

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▼本堂前の足元の石板。何を示しているのかと一瞬? どうやら本堂内の仏像配置図のようです。こんな配置図は初めて見ました。かなり分かりやすい! 他の寺でも習ってほしいように思った。

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▼焼香用の香炉でしょうか? 持って帰りたくなるような香炉ですが獅子が睨んでいます。「誠心院信譽義徳居士」の新盆のために寄進、と読めました。南無!

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▼堂内中央は石板の案内通り阿弥陀さまです。毘沙門天は「秘仏」で確認できません。

扁額の3文字は面白い書体ですが、全く読めません。
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松林寺のご住職はまだお若く、とても気さくな方でした。

朱印受付窓口があったのに気づかず、客殿の扉をガラガラと開けて建物内に入ってしまいました。

いきなりシューズラックが目に入り印象的でした。見事に30、40足、主にスポーツシューズが並んでいました。

聞き覚えに間違いがあるかもしれませんが、ご住職の5人のお子様の履物だそうです。

スバラシー!

聞き間違って、3人か4人だとしても、賑やかなことに寺に数人のお子さんです。

将来の佐倉市の人口減少を押し止どめようとしているかのようです。

 

子たちが多いと、その数だけ喜怒哀楽も多くなります。

松林寺さんの笑い声の絶えない家族が脳裏に浮かぶ。

そしてシューズラックの靴は時とともにビジネスシューズやハイヒールとかに変化していくのだ。年ごとに記録すればシューズラックはリッパな家族の歴史となる。

 

なぜか胸が、真冬に頬張る焼き芋のようにホカホカしてきました。

 

朱印を求めて新たな参拝者がやってきました。

住職とのタワイない話を切り上げ 佐倉七福神、最後の寺へ向かいます。

 

佐倉七福神❸ 嶺南寺・宗圓寺の御朱印 〜2つの禅寺は、ともに400年前 松本から移り 向かい合って建つ

清浄山 嶺南寺曹洞宗千葉県佐倉市新町

 佐倉七福神弁財天」の御朱印です。

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▼同じく本尊「釈迦牟尼仏」の御朱印f:id:wave0131:20190205142317j:plain

正覺山 宗圓寺臨済宗妙心寺派千葉県佐倉市新町

 佐倉七福神寿老人」の御朱印です。

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▼同じく本尊「聖観音」の御朱印f:id:wave0131:20190205142315j:plain

佐倉七福神を巡り始めて、大聖院、麻賀多神社とも書置きだったので、以後の寺も書置き覚悟で訪問しましたが、2寺ともシッカリ直書きで揮毫いただけました。

萎んでいた気持ちが一気にUPしました。

ワタシは勝手です。書置きOK人間なのに、やはり直書きはウレシーのです。

でも矛盾してません。OKとウレシーは別です。

 

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前回記事の麻賀多神社から「城下町通り」を東に歩きます。

f:id:wave0131:20190205142332j:plain城下町通り」と言っても町並みが保存されているわけではなく距離も600mほどです。しかし電柱が無いせいか開放的で明るいのですが、人通りはほとんどありません。

地方都市のご多聞に洩れず、人は郊外の駐車場のある大型店舗に持って行かれてしまっているようです。正月6日もシャッターが下ろされているのが目立ちます。f:id:wave0131:20190205201935j:plain昔ながらの風情を残す建物がちらほらと点在している城下町通りが途切れるあたりを左折。

すると、もうすっかりイナカの道ですが、少し進むと2つの寺が向かい合っています。f:id:wave0131:20190205142331j:plain左の寺、門も無くブロック塀に囲まれただけの入り口の「嶺南寺」から訪問してみます。

境内の中心は車を駐めるためなのかガランとしてチョット殺風景です。f:id:wave0131:20190205142318j:plain

全国に広がる曹洞宗の禅寺も、その姿はサマザマです。f:id:wave0131:20190205142319j:plain

▼境内にも暮石のような造りの弁財天がいらっしゃいます。ちょっとカッコイイです。

何やら現代的で、レリーフではなく、写真のようにも見え、どのように造られているのか訳分かりません。f:id:wave0131:20190205142321j:plain

▼本堂の突破口に逗子に入れられた小さな弁財天が出されています。童子に囲まれた弁財天は初めて見ました。逗子は高さ1m以上あり、かなり重そうです。

珍しい「一面六臂」の弁財天はこの時期のみの開帳だそうです。f:id:wave0131:20190205142320j:plain重量級の逗子をズルズルと本堂入り口まで引きずってきたのでしょう。タイヘンです。

撮影禁止でしたが撮影後に気付き、あとの祭りでした。

この写真は本来はブログに掲載するのも、犯罪とは言えませんが、ルール違反かもしれません。

お互い、利もなく害もなく、人畜無害と思えるのですが、そこが「秘仏」でしょうね。

「秘密」「秘伝」「秘術」「秘所」「秘技」「秘匿」などは公に晒したら不道徳なのです。

 

佐倉七福神の寺はどこも佐倉に関わる歴史上の人物の墓があります。少し予備知識を持って訪れればワクワクすること間違い無いでしょう。もっとも歴史好き、墓好き? に限られるでしょうが。

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▼案内が「御朱印所」ではなく「朱印所」となってます。ワタシも「」は不要と思いますが、大方は有り難く、畏れ多いから敬って「」の接頭辞をつけるのでしょうか?

弁財天と本尊の御朱印をいただきました。f:id:wave0131:20190205142330j:plain

このブログ記事内の表記でも「御朱印」と言ったり「朱印」と呼び捨てにしたりで、明確な主張を持たない人間性がバレてしまっています。

 

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▼向かい合ったもう一方の寺「宗圓寺」の境内に入ります。

f:id:wave0131:20190205142322j:plainこちらも禅寺ですが、臨済宗です。

やはり境内は駐車場を兼ねています。地方では当たり前なのでしょうが、寺社の絵に車は似合いません。車利用大好きな人間の勝手な言葉ですが。

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▼ツルピカの掃除小僧は、何故かいつも撮らずにはいられません。f:id:wave0131:20190205142325j:plain

嶺南寺も、ここ宗圓寺も、ともに1642年に松本からこの地へ移されて建立されたそうです。f:id:wave0131:20190205142328j:plain信濃松本藩主だった堀田正盛移封、いわゆる国替えで佐倉に移されたということです。移封・転封によって大名とその武士達は統治する国に移動することになるわけですが、関わりの深い寺なども移動したようです。また町人などでも移動したケースがあるそうです。

この寺のすぐ先に七福神毘沙門天を祀る甚大寺という寺が1615年に建立されています。嶺南寺宗圓寺もこの寺の隣に仲良く建立しようとしたのか、寺が3つほぼ隣り合っています。

 

宗圓寺本堂内の個人の廟です。詳細は全くわかりませんが、おそらく名のある武士のものなのでしょう。f:id:wave0131:20190205142326j:plain

▼他の廟はこのようにニワトリ小屋のように並んでいます。やはり個人のものです。f:id:wave0131:20190205142327j:plain何れにしても本堂内に位牌が安置されているのは度々見かけますが、この形で堂内にあるのは初めてみました。

 

佐倉に移封される前の松本では、雪に見舞われると墓にお参りができなくなります。そのため堂内に墓がわりになる廟を造り、そこでお参りしたとか。その松本での習わしが、移封後の佐倉でも引き継がれたのではないか?!

という話を堂内にいらした寺の世話人らしき方から伺いました。

しかし同じ状況で松本からやはり移動してきた嶺南寺にはなさそうです。

 

佐倉の城から続く城下町の途絶えるあたりは、城下町を囲むように寺がいくつもあって、寺町的な雰囲気もあり、ほかの史跡も含め、ぜひ1日かけてゆっくり巡ってみたいものです。いずれは消滅してしまうかもしれない今の姿を追って・・。

 

▼堂内には世話人らしき方がお二人いらして、お話と揮毫をそれぞれ担当していただきました。朱印帳を戻されて一緒に供物も。

f:id:wave0131:20190205142333j:plain

中は包装された干菓子がひとつ。

諏訪大社四社を巡って、記念品としていただいた「そば落雁」が思いのほかチョー美味しかったことを思い出し、いただいてみる。

味は「ナミ」でした。諏訪大社の「らくがん」と比べるものではありませんでした。

でも宗圓寺さん、ありがとうございました。

 

wave2017.hatenablog.com

 

 

佐倉七福神❷ 麻賀多神社の御朱印 〜正月の社は どこも着飾った新婦のような妖艶さ!

麻賀多神社(千葉県佐倉市鏑木町)の御朱印です。f:id:wave0131:20190129203412j:plain

書置きの御朱印は紙質のせいか妖艶にニジんでいますが、正月限定のようです。

ムリして限定にすることはないのに、という思いもニジんできます。

無理にではないか? 年数回しか限定は出してないようだから許す!

 

▼同じく、摂社・三嶺神社の佐倉七福神「福禄寿」の御朱印です。

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▼同、末社疱瘡神社の佐倉七福神「恵比寿」の御朱印です。f:id:wave0131:20190129203413j:plain逆さに飛び跳ねている鯛が愛嬌タップリ。

 

▼2015年の麻賀多神社御朱印f:id:wave0131:20190129203411j:plain

▼同じく、2015年の福禄寿の御朱印f:id:wave0131:20190129203410j:plain

2015年には直書きの御朱印を2体いただいていますが、今回の七福神巡りでの麻賀多神社は直書き対応はなく、3体とも書置きでした。

 

前回記事の佐倉七福神の最初に訪問した「大聖寺」に続き、それぞれ3体が書置き、という結果で「ヤレヤレ」感が少しアップ!したものの、3体ともキチンと墨書きされ、日付も入っているので「書置きOK、歓迎」の私としては文句ナシ!

 

正月6日の神社の場合は、まだまだ多忙な「掻き入れ時」で、書置きになるのは理解できますわっ!

偶然、4年前の御朱印と同日の「六日」の日付ですが、1月と9月では対応の違いはやむを得ないわね。

 

ところで「佐倉七福神」の大聖寺麻賀多神社は、それぞれ2つの神を祀っていて、さらに「毘沙門天」は、2つの寺が別々に祀っていて、かなり変則的でヤヤコシー。

 

七福神巡りをする者側からすれば、7寺社にそれぞれ1神、合計7神が一番分かりやすい七福神ですが、変則的な七福神は各地に多数あり、多くの七福神を巡っていると、さすがもう変則的な七福神には慣れっこです。

 

七福神が7ヶ所の寺社ではなく、8ヶ所、9ヶ所でも、またそれぞれの神が合計10体あっても驚かず、それでイイのです。

御朱印ブームにより新たな七福神の1神をアピールして、その神が他の寺社とダブルような事になったとしても、やむを得ないのでしょう。

 

おそらく、どこの七福神も創設当初は、1寺社、1神のはずであったとしても・・・。

 

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大聖寺から車移動して、佐倉のメインストリートがある城下町に向かい市営駐車場へ車を駐めます。ここからは七福神の最後まで歩き。歩いても大した距離じゃない。

市営駐車場と言っても無料。

だから安心してユックリ歩けるのです。有料だとそうはいかない。

 

▼メインストリートの旧城下町通りもこんな様子で、市営駐車場に隣接するローソンの駐車場もだだっ広い! どこに駐めても大きな変わりはないし、咎められなさそう。f:id:wave0131:20190131201252j:plainそれだけ「イナカ」って言えるかも。だいたい正月6日のメインストリートなのに人が少ない。ここ佐倉市も将来的に人口減になるそうです。どこの地方自治体もタイヘンだ。

東京から50kmもない距離なのに、東京から西に向かったら駐車場はどこも有料、それも高いはず。 千葉と神奈川の格差は広がるばかりかしら?

 

千葉県知事が森田健作でわねっ?  でも、驚くことに9年も知事をやっている?

世の中、不思議なことはいくらでもあるけど、県民が選んでいるんだから部外者は何も言えません!

 

神社に初詣に来る若者は県知事・森田健作が、どんな人物かよく分かってないくらいに過去の人物、もしくは県知事としては有能さに欠けるかもしれない、と個人的に思っていました。よくわからない!

 

麻賀多神社の看板もスゴイけど、その下で矢印を掲げる市内の観光案内道標は、意外というほど完備されています。f:id:wave0131:20190129203430j:plain観光で盛り上げようとする町の整備の一つだろうけど、観光都市として成り立つには何かが足りない! それが何かはワカラナイ!f:id:wave0131:20190129203429j:plain

▼千葉も、佐倉も気持ちは、こんなに暗くなることはない。f:id:wave0131:20190129203428j:plain▼この先、どんな開運に恵まれるか、一寸先は誰も分からないのです。
f:id:wave0131:20190129203426j:plain

▼写真右端に「御朱印受付」とあります。f:id:wave0131:20190129203427j:plain受付には間違いありませんが、誤解しました。朱印帳に揮毫はして貰えません。

3種類の書置きの販売所です。わたしだったら案内板は「御朱印授与所」にします。

でも受付のおかぁさんは親切です。「〇〇日からは直書きで受け付けますよ」と・・。

 

▼ヒネくれてないで、お参りだけはチャンとしてよっ!

f:id:wave0131:20190129203425j:plain魅力的な正月用に着飾った拝殿はバージンロードを歩む新婦のようです。

でも、さすが佐倉、参拝者は並んでいません。ゆっくり、おもいっきり、お願い事ができます。ワタシはいつものように、この神社に再び訪問できたことを感謝。

▼注連縄に紙垂(しで)と扁額の組み合わせは、なぜか秘められた妖艶さを感じます。f:id:wave0131:20190129203424j:plain

▼切れ上がった美しい曲線をさらけ出す本殿。
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▼神木も「縁」とか「願」「結」が叶う対象として駆り出されます。ヒモつきです。f:id:wave0131:20190129203420j:plain

何百年も枯れずに立ち続けてきた木々にとって、今の現状は晴天の霹靂かも。f:id:wave0131:20190129203421j:plain

▼福禄寿さんはこちらにいらっしゃいました。f:id:wave0131:20190129203419j:plain

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▼恵比寿さんはこちら。さすが佐倉「疱瘡神社」です。疱瘡=天然痘ですね。f:id:wave0131:20190129203423j:plainそれにしても「なで恵比寿」?

ビンズルさんや撫で牛など、我が国民は「なでる」「かける」「こする」「くぐる」ことが大好きなのです。

 

ここから下、3枚の写真は4年前、2015年のものです。

麻賀多神社を目指して最初に着いたのがここ成田の麻賀多神社

神秘的でイイ神社だったけど、参拝者も神社の方も誰もいませんでした。f:id:wave0131:20190129203415j:plain▼成田の「麻賀多」は誰もいなかったから、こちら佐倉の「麻賀多」にやってきました。f:id:wave0131:20190129203417j:plain4年前も今年も撮る写真対象は全く進化してない。

▼神社では、このアングルが好き! イロっぽいのです。f:id:wave0131:20190129203416j:plain

さて東京も、積もらなかったものの雪が降り、2019年の1ヶ月が早くも過ぎました。
たかだか1ヶ月間なのに、新年に入り、ホントに白い雪で埋め尽くしたい事件ばかり起きてます。

またもや官僚のいい加減さが露呈した統計不正問題に始まり、詐欺・アポ電事件は止まることを知らず、野田市では小学4年生の泣きたくなるような事件、茨城では遺体で見つかった女子大生事件、そして今日、在日韓国人俳優の強制性交容疑。

 

イヤハヤ、心は平静でいられないことばかりの平成最後の1月が終わりました。

 

すべて白い雪で覆いたくなるような出来事ばかり。

覆っている、隠している雪をハタキたくなるような楽しい、嬉しいニュースはないのでしょうか? 2019年!

 

もう、何も思わずに次の寺社をめぐりましょう!

 

いつか、NEWSは、楽しい、よろこばしい出来事に溢れんばかりの世の中を望んで!

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