鷲在山 長國寺の御朱印
前回に続けてタイミング遅れだけど、紫陽花の記事をもう一つ。
2022年は18、19日、浅草「長國寺」で「あじさい祭」が開催されます。
題して「浅草 おとりさまの寺 長国寺 いきいき あじさい祭」
2018年の16日(土)、雨上がりの午後、ちょっと覗いてみました。
その時にいただいた御朱印と御首題。例によって2つだけいただいてきました。
▼こちらは500円。おそらく、所謂この日「限定」。
しかし「限定」と謳わないのがイイ、わかっていらっしゃる!
限定とあまりに大声を出すのは物販じゃない? と思っている者にとっては、この姿勢は歓迎!
どの寺社もブームはブームと捉え、媚びず、流されず、変わらず、千年を見据え、微動だもしない姿勢が正解なのです。
フザけないで!「インスタ映え」!!!
フザけないで!見開きイラスト付き!!
まぁ、いいか!
一人へそ曲がりがヒートアップしても滑稽なだけ、どころか嫌われるだけ。
よくよく思えば、彼我の大きな違いが見出せない!
ただ、羨ましいだけなのだ、きっと!
しかし、やっぱ、どこか狂ってる。
狂乱なのだ、今は。
ジュリアナTOKYO なのです。
まぁちょっと吠えましたけど、皆様の素敵な御朱印BLOGに「イイネ」プッシュは別問題、意志薄弱・支離滅裂!ですが・・。
▼御首題は300円。
日付だけは、いただいたその場で記入。しかし「吉日」。
えっ!? 折角だから「十六日」って入れてくれれば良いのに!
筆文字の「吉」も「十六」も同画数なのに!ザ〜〜ンネン。
仮に御朱印の全部がスタンプ・印刷だとしても日付だけは当日のものを墨書きして欲しいのよ。違う?!
逆に秩父34のように日付だけがスタンプでもイイけど・・。
どちらにしてもゼイタクは言えないか! 御朱印にゼイタクは「敵」なのです。
御朱印、ありがとうございました。
他の御朱印の中央印は「三宝印」だと思うが、今回いただいた御首題だけは「鷲妙見菩薩」のイラスト印となっていた。題目に隠れて、よく見えなくなっちゃっているわね。
御首題を含め用意されていた御朱印は3種類。全て書置きのみでした。
300円と500円の違いは紙質の違いのみ。どちらも安っぽい紙ではなく、片や大礼紙、片や金銀ラメ入り。
しかし、200円の金額差は理解できない。同額であるべきじゃない?
わかっていらっしゃらない!
高いと言いたい訳ではない。全種類500円でもかまわない。
300円と500円に分けたのが意味不明なのっ。
その意図を邪推する、イヤな性格だわ。
「300円と500円の違いは何ですか?」と聞く勇気ある者はいない。当たり前、勇気の問題ではないか?
▼上記掲載の他のもう1種類は、以前、酉の市でいただいたこの御朱印と同じものでした。
▼こちらの御首題も2016年の6月にいただいたもの。
すべて書き置き。確かめたわけではないが、この寺では直書きはしないかもしれない。よほどタイミングの良い時でなければ・・。
でも書置きで「ジョートー」ですよ!
ところで「酉の寺」と謳っているが、この寺の認知度は江戸時代までは同居していた「鷲(おおとり)神社」に隠れてしまっている。
東京の御朱印収集人なら早稲田の「一陽来復」の「穴八幡」と、すぐ隣の「放生寺」の関係と全く同じだ。
どちらも明治以降は寺社が別居して、結果、神社の勝利? 明治政府は残念で罪な政策をとったのね。
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さて「あじさい祭」の様子です。
▼普段の寺の様子。
すぐお隣の「鷲(おおとり)神社」は、いつもチラホラ参拝者が絶えないが、こちらは普段参拝者は見当たらない。地元の方が本堂前を通る時、手を合わせて行く程度。
▼で、「あじさい祭」でこんな装いになっていた。
▼「ほうろく灸」についてはTVニュースなどで見るが、この寺でも始めたようだ。
健康維持というか、精神的・人格的改善という意味で特大の灸をすえてもらいたいが、寺を訪問して始めた知った事で、今回は心構えがなかったからパス!
▼紫陽花は境内に植えられてはいない。すべて鉢植えが持ち込まれている。
東京の「あじさい祭」で検索しても、この寺の祭りはなかなか出てこない。
第15回目の開催だそうだが地理的にも、また鉢植だけだから、多くの人を集めるのには難しいかもしれない。
▼出品展示されている紫陽花はどれも丹精込めて育てられたようだが・・。
「祭」としては全体的に小じんまりとしたイメージ。長国寺の境内は広くないからやむを得ない。
▼本堂前だけは人が溢れている。
神社だと必ずここに参拝の列ができるが、寺は列を作らない。参拝作法の違いが影響しているのか?
▼このテントで御朱印サンプルを3つ並べて販売、イヤ、授与していた。
▼フラガールズはじめ、ダンサーたちが演技していた本堂横の舞台。
▼参道と並行している路地に屋台が。屋台の裏は鷲神社。町内会のお祭的レベルだ。
▼浅草界隈は頻繁に歩いているのだが、初めて遭遇、またまた初体験!存在すら知らなかったユルキャラ。カメラを構えていたら、こちらを向いてくれた。「おくあさちゃん」だそうだ。皆さんお見知りおきを!
▼ネットからお借りした説明写真。
しかし「おくあさちゃん」このネーミング、ストレートでそのままだ。
何とかならないのか? 一度名付けてしまったら、取り返しがつかないわね。デザインも今ひとつイケテない?!
ネーミングは同地域にあるお店の人たちに任せた方が良いかもしれない?
▼意味不明だが「湯に行く、ゆにーく」、オモシロイ! 品は棚上げ!
それにしても「奥浅草」
東京在住で浅草フラフラ歩きが好きな人間だが、これまで聞いた事、見た事なかった。
「浅草好き」落第となった!
調べてみると、一般社団法人 奥浅草観光協会をはじめ、HP や FB であちらこちらで紹介されている。
▼地図で示すと大体こうなるかな。
いわゆる「裏浅草」で浅草3、4、5丁目になるが、千束3、4丁目を含めるかどうかわからない。
地図で紫色にした上方は千束になる。
▼どちらかと言うと浅草の隅っこにある遊園地「花やしき」の脇に「ひさご通り」が延びている。
ここはそれほど多くの人は通らない。まだレトロ感の残る通りで、おしゃれな店も少ない。ノンビリ歩け、キライではない通りだ。
通りは170m位で終わり、出口で広い言問通りにぶつかる。
▼言問通りを挟んで「奥浅草」のメインストリート「千束通り」が見えるが、この通りに入ると人の往来が一気に少なくなる。「奥浅草」は、この言問通りを横断させて、さらに「千束通り」の先まで人を集めよう、導こうというものなのだろう。
そのために、ゆるキャラ「おくあさちゃん」まで作ってPRしているという事なのか。
しかし、気持ちはわかるが、この通りの奥まで観光客を呼び寄せるのは少々無理だ。
この日も「ひさご通り」と「千束通り」のコラボで「あじさい祭」の各種イベントを商店街のスピーカーがPRしていたが、普段と変わらず人の賑わいはなかった。
「奥浅草」という言葉をこれまで知らなかったのも偶然ではないようだ。と言うのも、このPRも少し熱が冷めているかのように感じる。
もしかしたら、この地域に観光客の足を延ばさせることに挫折してるかもしれない。
そもそも観光客の足から見た場合、すでに浅草は歩くのに十分広い。
やってくる観光客は雷門から仲見世、浅草寺を中心に500〜700m位の四角形、行政区画的には浅草1、2丁目と雷門で、この地域をグルグル歩くだけで疲れてしまう。
そこをさらに広げて足を向かわせようとする。疲れに値する何かがないと足は向かない。
もう一度地図を置く。目的があって足を延ばす人は「スカイツリー」や「合羽橋」まで歩くかもしれない。
女子は縁結び神社の「今戸神社」まで歩くだろう。
しかし、奥浅草には人を惹きつける魅力的な核となる施設がない。
「鷲神社」までは雷門から1.5km以上、千束通り入り口からでも700〜800mほどある。
熱心な神社好きや、酉の市でもない限り、浅草へ来て「鷲神社」まで歩く人はいない。
「奥浅草」PRの苦悩が見え隠れする。
いっそのこと千束4丁目の「吉原」のソープを売り物にすれば、この千束通りは賑わうかもしれない。
が、タテマエはともかく現実的には売春行為であるソープを観光名所、売り物にはできない。
「吉原」周辺には歴史的にも見所はたくさんあるのだが、その足にもブレーキがかかる人もいるはず。
千束に「吉原ソープ」が存在すること自体、この地域はネガティブな匂いで覆われる、そう感じる人もいるだろう。女子は特に近寄り難い。
近頃は女子を無視して事は成り立たない。大概の男子は女子の「ついで」だ。
となると「奥浅草」としては、まずは「千束通り」という通りの名称変更から取り掛かったほうが良いかもしれない。
「地域再生請負人」にでも依頼すれば妙案がでてくるかもねっ。
喧騒からかけ離れた言問通りから北の「奥浅草」をフラ着くのは嫌いじゃない。魅力的な店もある。
ガンバレ!「奥浅草」
▼そんな中、「長国寺」「鷲神社」からほど近いこの店「肉のハナマサ」の前には大勢の人が・・。
どうやら中国の団体観光客で、この店の前が観光バスの乗降場所になっているようだ。
店の中は中国語が飛び交っている。
まさかこの店の生鮮品を土産にするわけではないだろうが、その日に消費するものや、土産にもなる他の商品も扱っているから、かの国の人々には「マツキヨ」同様、人気の店かもしれない。
そういえば銀座8丁目の同店も同様に中国団体客のバス乗降場所になっていて、人も言葉もチャイニーズで賑やかだ。
案外こんな風景の中に「奥浅草」が人々を惹きつける地域になれるヒントが隠されているかもしれない。
まさに浅草DEEP!
もう一度、
シツコかったかしら?
▼長国寺「酉の市」の記事。