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御朱印迷宮

関東を中心とした寺社の御朱印記録です。参拝・収集目的に少しでも役立てば幸いです。

丹生川上神社上社の御朱印(川上村)〜奈良県はすべて山の中? 山鳩と龍神に出会う

丹生川上神社上社御朱印です。(奈良県吉野郡川上村大字迫)f:id:wave0131:20180223194933j:plain

にうかわかみじんじゃかみしゃ」と読みます。

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前回まで新潟・魚沼の記事を7回続けました。少し新潟の話は飽きました!

上越方面の話は別の機会にするとして、話を一気に関西方面に飛ばします。

 

以前「秩父路はすべて山の中」という記事を書きました。

そして今回の記事、奈良県も下の google map 航空写真のように県内のすべては山

平野部は大阪に近い所に僅かだけ。10%ほどでしょうか?

しかし「お題」にするまでもなく、もともと日本の国土はすべて山と言っても言い過ぎではありません。国土の7割以上がいわゆる「山地」。

残りの3割ばかりの平坦地に人口1億3千万人近くのほとんどがヘバリついている事になります。山間部に残っているのは僅かなジジ、ババだけですが、ある意味羨ましい。

 

海のない「すべて山の中」にある奈良県の奥深い、ほぼ三重県境に近い場所に向かいました。

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訪れた日は、午後遅くに着いた「高野山」をいつものようにカケアシで巡ってから、上の航空写真に示す「ここらへん」に向かいました。

高野山から目指す場所までは直線距離で40kmほど。

しかし車で向かうには弧を描くような大回りのルートしかなく、橋本市五條市、吉野を経て走行距離70km以上になるようです。    

空いている地方の国道を走っているうちは問題なし。

吉野も過ぎ、いよいよ山奥に向かいます。

しばらくは国道が続き快適な走りができました。

そして大滝ダムを過ぎ、国道(東熊野街道)から県道に分け入った頃はスッカリ夜の帳が下りていました。

 

そもそも高野山を出る時間が遅かっのですたが、いつものように地方道の100km未満だったら飛ばせば2時間くらいで行けるのでは? 計算に大きな狂いはなかった。

しかし山間地は陽が落ちるのが早い。

9月の夜7時前だったはず。

明るいうちはこんな道。川、貯水池、ダム沿いに県道はクネクネと山奥を目指します。

対向車もほぼ無いに等しいから飛ばせます。

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▼しかし、同じ道路だが目的地に近づいた時はこんな感じ。

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照明なんて一切無く、道路端はガードレールも低く、クネクネ曲がる1.5車線道路。途中で広くなったり、完璧1車線道路になったり。

関空で借りたレンタカーのハンドルを切り損ない、右端の低いガードレール代わりの石積みを越えてしまったらオダブツだ、ひさびさに握るハンドルに汗がにじみます。

ライトをたよりにユックリ走れば問題無い!

しかし性格的にユックリノロノロ許されない

当然、ブッ飛ばすわけではない。したくても飛ばせない!

だんだん細くなる道路を、そこそこのスピードを保つのみでした。

それより、この先にホントに目指す建物はあるのか? 不安要因が増す。心細いったらありゃしない!

しかし、極細道、真っ暗な山道の修羅場は何度もくぐり抜けてきました。

 

今回もなんとか無事着いた先はここ。この日の宿泊地です。

この宿に到着した時は、7時頃だったけどスッカリ クラヤミ

▼だからこの写真は宿泊の翌日チェックアウト時のもの。

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道路を走ってきて目的地に近づいても建物は見えません。案内看板だけ。

▼駐車場にある案内看板。

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宿は看板がある駐車場の下に崖にすがりつくように建っています。さらに下はダム湖

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この階段がメインの出入り口らしい。温泉入浴だけの方は5時までのようです。客は2輪のライダーたちも多そうだ。

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旅の思い出も、寺社の記憶も「なにもかも忘れて今日も山鳩湯 元気出しなはれや〜

忘れたら困ることもあるし、元気もあるし・・。

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▼温泉も翌朝入った時の写真。

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カルシウム成分が湯船の縁に付着して原型がわからず異様な雰囲気と光景。

このカルシウム付着のフチに頭を預け、身体は湯中に解放、ゴクラク

▼にごり湯は照明でレンガ色に見えます。そこそこ熱い掛け流しはダボダボ出ています。f:id:wave0131:20180226120505j:plain

▼すぐ外は半露天になっています。冬はどんなんだろう?

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簡素な部屋からダム湖が・・。このダム湖に上の写真の温泉がムダダボダボ流されています。そんなに大きなダム湖ではない。たゆまず注がれる温泉で濁らないのかしら?

f:id:wave0131:20180226120803j:plain余計な心配のようです。水は碧く澄んでいます。

 

▼んんっ? 少し白濁してない??

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正式名称「入之波(しおのは)温泉 山鳩湯

2014. 09. 21 sun の泊まり客は他に夫婦らしき1組だけ。

こんな山奥の一軒宿だから夕食も豪華ではありません。食物エコ人間に豪華なエサは無用です。

でも鍋物もあり美味しかったし、何より貸切状態のニゴリダボダボ温泉はサイコー。

 

しかし、そもそも温泉フリークでもなく、秘湯が趣味というわけでもない人間が、よりによって何故こんな山奥の宿に泊まる? わざわざ東京から・・。

普段なら高野山を見終えた後、橋本あたりのホテルに宿泊だよ。

まぁヨイ、人には時によっていろいろ事情があるのだわっ。話すとメンドイから省略。

 

それにしてもこの宿の女将はオモシロイ! 60歳代でしょうか?

少し垣間見える厨房で、女将とワタシとの会話に呆れ返っている板さんが旦那? かなと推理しました。

イヤリングに、目を見張るネールアート、首にもチャラチャラしたものを纏いつけてたように記憶。客に無用な媚がないところがステキ。

その男っぽい話しっぷりを聞くと、買い物などのため吉野方面までの国道を夜でも80km/h で飛ばすとか、キャッー、同類だ!

心も身体も若いゴーケツおばちゃんだ。

きっと酒も強いかもしれない。ぶっ飛ばして飲みそうだ。

 

さて寝るとするわね! 夜の山中は散策するところもない、部屋に戻ます。

ふと見上げると部屋の明かりの蛍光灯の笠に小さい虫がビッシリ寄っているではないですか! どこから入ってきたの? 夏に山のホテルで時々見かける奴です。

 

虫ごときでギャァギャァー騒ぎ立てるほど上品な人間ではないのですが、

余計なことに、この布団の上にバラバラと落ちてくるではないか。

虫に平気な人間も布団の中だとキショク悪い。うろたえて写真を撮るのを忘れました。

落ちるなよっ! 止まっていろよっ! しがみついていろよっ! シッカリしろよっ!

虫たちに言いたい「なにもかも忘れて今日も山鳩湯 元気出しなはれや〜

▼布団の虫を払って、明かりを消して虫のことは「なにもかも忘れて・・・」寝ました。f:id:wave0131:20180223194941j:plain

 

虫とともに寝た翌朝は、昨夜来た道をふたたび吉野方面へ戻ります。

途中、昨夜の宿のダム湖より少し大き目の「大滝ダム」があります。このダム湖を見下ろすような位置にこの神社があります。

山を回り込むような道はグングン高度を上げます。

車でなければ来たくない、参拝したくない高みにある神社の名は、丹生川上(にうかわかみ)神社上社。ややこしい名の神社です。

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▼少し前まで放送されていたBSジャパンの「神社百景〜GRACE of JAPAN~」でも宮司が取材されていました。f:id:wave0131:20180223194945j:plain

丹生川上神社」は上社、中社、下社とあります。

名前もややこしいが歴史もややこしいから省略。正直言って理解できません。

この神社の始まりは縄文時代にまで遡ることだけは理解しています。

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本殿は伊勢神宮の「おさがり」をいただいた木材で2008年に造営されたとかで、様相はまだ新しい。

馬が両サイドに。その昔は生き馬を奉納した。時は流れ「絵馬」になった。だよねっ?

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▼扁額、なんと読むのだ?! シンウテンサイ?か。 

漢字の良いところだ、意味はなんとなく掴めなくもないけど・・。

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神の潤いの雨が降り注がれる? 

神の雨が降り注がれ潤おう?

潤いの雨が神によって注がれる?

まぁこの内のどれかだろう!

 

▼高龗神(たかおかみのかみ)は山の峰の龍神だそうです。その化身かしら?

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龍神だから化身ではなくそのまんま?

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それにしても「🎵〜とぼけた顔してババンバン〜

古いなっ! カマヤツももうこの世にいないし!

 

▼眼下はダム湖。少しばかり大袈裟ですが「天空の社」という言葉も許すとしますか!

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▼いつ頃からこんな物が神社に現れ出した?

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いきなり安っぽくなる。

三流の観光地にあるべきだが、最近やたらその地位を回復しだしているのか、観光地の街中、寺社でもアチコチで見かける。

格式ある寺社に顔出し看板は不要。そこまで観光客に媚びることはない。

な〜んて言ったてねぇ?! 格式だけでは喰っていけないわねぇ!

 

「神社百景」に出ていた宮司さんに揮毫していただけた。

「神社百景」のことを話したら少しテレていらした。ありがとうございました。

 

 

2018年2月も間もなく終わる。

1月は11記事、2月は今回を含め、たったの7記事しかUPしてない。

だんだん少なくなるけど、長く続けるにはこんなペースでしか続けられないな!

それでも辛抱強くこのゴミブログに訪問していただいている皆さまに、とりわけ🌟印をプッシュしていただいている方々にスゴク感謝です。

たぶんギリだろうけど?!

オリンピックのように元気、勇気はいただけない!

TVで観戦しただけで簡単に得られるような「元気、勇気」なぞ欲しくもないけど、皆さんからは大きなハゲミをいただけるわね!

ありがとうございます。

ブログ始めた当初の自分の意図に完敗乾杯です。

まさかゴミブログに訪問いただいた方々に感謝の言葉を述べるなどとは1㎜も思ってなかった。

ますます勇気も 元気も 励みも 何も与えられないブログになるようハゲミます。

 

本成寺の御首題(新潟・三条市)〜三条のノミ、雲蝶も使ったか?

長久山 本成寺のご首題です。(法華宗陣門流 総本山・新潟県三条市西本成寺

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西福寺永林寺など雲蝶の作品、所縁ある寺を見てきて、この寺を最後に雲蝶ともお別れになりました 。

魚沼の永林寺からは50kmほど走らねばならなかった三条の本成寺(ほんじょうじ)。

 

雲蝶の作品がある寺社は、きっと他にもたくさんあるはずだが、あまりたくさん見ても感激はその都度、薄くなっていく!

ガツンとくるのは何と言っても新鮮さです。

雲蝶には悪いが、3寺目になると食傷気味になります。

新鮮な生活から熟年離婚へと変化していく男女の関係と同じようなものかな?

例えも悪いけど、西福寺では感激したものの彫り物に特別な興味があるわけじゃ無いから仕方ない。

 

後で知ったのだが、この寺に雲蝶が眠っている墓があるそうです。

いつものように事前知識を多く持たないから見逃しました。

見逃しても、まぁ、大してガッカリしてない。

普通、著名人の墓を訪れる時、その人の作品より肖像を思い浮かべることが多い。

しかし前回で記事にもしたが、雲蝶の肖像はないから墓に手を合わせに行ったとしても、本人の顔は浮かばず、作品だけしか脳裏に浮かばない。西福寺の強烈な彫り物だ。

だから墓を前にして亡き人を偲ぶというイメージではないわね、雲蝶の場合は。

 

▼それにしても赤門と呼ばれているこの寺の門はデカイ。さすが総本山。

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▼こういうアングルが好きなんで・・。

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▼こちらは南側の山門(三門?)

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本堂。

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▼屋根は正面からではなくこのアングルが好きなので・・。

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根本道場なのです。

寺でよく使われている「根本」という言葉、言葉通りだろうけど、今ひとつ深く理解できない「根本」。

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▼雲蝶でしょうね。もうほとんど時間がなかったのでウワッツラだけの参拝になりました。f:id:wave0131:20180219203932j:plain

それにしても江戸・雑司が谷に生まれ、名声もそこそこ得ていた幕末の江戸を離れ、雪深い越後でノミを振るう雲蝶の最後は三条!

様々なキッカケが揃っていたとしても何で越後? なんで三条?

どんな人物だったのか想像しがたい。

幕末から明治の越後なんて、雪と山と田圃と畑だけ。他は何も無かったはずです。

現在も大きく変わらないように思いますが。

でも、彼に江戸から東京へ名を変えつつある都のニギワイは仕事のジャマだったのか?

しかし想像するに越後には刃物の「鑿」だけは雲蝶も納得の品があったかもしれない。

ゲージツ家は道具さえあれば、あとは想像力とそれを具現化する力があるのかしら?

 

三条のイメージは洋食器を作り出す町。

しかしナイフ、フォーク、スプーンは発展途上国に譲らざるをえなくなりました。

彼らの国の方が安くできたから、多分。

で、産業としてはかつてほどの活気はないかもしれないけど、新たなイメージで三条の刃物が蘇っています。

 

東京に「合羽橋」という、飲食店様ご用達の街があります。

飲食店開業に必要な暖簾・のぼりに始まって、鍋釜の厨房用品・刃物、メニューサンプルまで見ているだけで楽しくなるほど何でも揃っています。

そこで売っている三条の刃物は最低1万円はしているかも? 上はキリが無い。

店には岐阜の関の刃物も同席しています。

近頃はそれを多くの欧米人、特に仏・伊の男たちがタメツスガメツ。

そして何本か仕入れていく! 包丁、ナイフを・・。

どうやってエアーで帰国するのか心配になります。無事帰国して持ち帰ってよ!

日本の刃物でフレンチでもイタリアンでも創ってよ!

 

ということで雲蝶も、きっと三条の「鑿」使っていたのだと推測。

キレアジ、ホリアジが江戸の刃物より優れていて、ドンドン手が進んだ雲蝶は越後で数多くの作品を残すのだった」と勝手に想像します。

無責任に勝手に想像するほど楽しいものはない。どんな文献も知ったこっちゃない、誰にもジャマされません。

 

相変わらず、話がどこに飛ぶのかワカラナイ!

 

寺に戻ります。

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境内は広大で伽藍も整っています。塔頭も幾つかあるようですが覗いているヒマなかったのです。

二重の塔f:id:wave0131:20180219203936j:plain

千仏堂f:id:wave0131:20180219203946j:plain

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▼境内を出て寺を眺めてみました。この時期はグリーンと朱の対比が際立つ外からの眺めの方がいいようです。

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明るく真っ赤な朱色は軽薄さを感じますが、少しくすんでいる深く暗い朱色は歴史も感じさせ、浮き足立ってなく落ち着きがあるわね。

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この寺は、時間的余裕を持ってジックリ対峙すべき相手だったようです。

と思うけど、それにしては上の写真をご覧のように、境内はシッカリ手が入っていますが、GWの夕方近くは人っ子一人出会わなかったわねぇ。

御首題は笑顔で対応いただきました。さすが日蓮宗

おっと、法華宗でした。まぁ日蓮さんを宗祖とするのは変わりないわな。

西福寺・永林寺の御朱印(新潟・魚沼市)〜ミケランジェロになりたくなかった男

赤城山 西福寺御朱印です。(曹洞宗新潟県魚沼市大浦174)

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西福寺御朱印帳。

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▼針倉山 永林寺御朱印です。(曹洞宗新潟県魚沼市根小屋1765)f:id:wave0131:20180217190657j:plain

 

 

1月21日に都内佃の住吉神社御朱印をいただいて以来、御朱印巡りとしては何処にも行っていない。

寒いのが苦手なわけではない。どちらかといえば寒さは平気。恒温動物だ。

北風ピューピューはカンベンして欲しいが、凛とひきしまった冷気は、ナマクラな身体をピンとさせてくれるようで好きなのだ。

 

だが、2月は仕事が休めない。午後からだが土日祝もズーーーーと仕事だ。

ある意味の職人仕事のように生産性の悪い仕事を業としている。

大きな数字の契約を取って売り上げができる、というような仕事ではない。

消費した時間なりにしか数字にならない。それも情けないことに付加価値が少ない。

AIがもっと現実的な姿に変われば、人間なんてお役ご免になるような仕事かもしれない。

 

▼自分の愚痴はともかく、この人の仕事はどんなんだったろう?

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やはり職人としての彫物師だから本人しかできない仕事で、手がけた分だけしか金にならないはずだ。しかし付加価値は高い!

 

そして現在は職人から芸術家へと評価され直されている。

石川雲蝶の作品はここ西福寺の「越後日光」の代表作のほか、永林寺や三条の本成寺など越後に多く残されている。

 

西福寺

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▼ここ「開山堂」の内部に「越後日光」がある。開山堂の保護のためか無粋な建築物で覆われている。

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▼見上げて感嘆する緻密で華麗なその内部は撮影禁止。

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曹洞宗の開祖を彫った解説付き拝観料500円の「越後日光」は、栃木の日光より感激した圧巻の彫り物だった。世界遺産より観光客が少ないことも好感だね。

 

開山堂内でガイドを聞きながら、欄間から天井に広がる彫り物をず〜〜っと見上げていた。少し首が痛くなった。

ナマクラな身体は寝転がってみるのが正解かもしれない? ダメだろうね!許されない。


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▼建物外部の装飾も彼の仕事によるものだろうか?

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f:id:wave0131:20180217190708j:plain一つひとつの仕事にとんでもない時間を要したはずだ。

そしてその報酬は妥当なものだったかもしれない。

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石川雲蝶」? そんな名前は御朱印巡りでこの魚沼を訪れる前は知らなかった。

もともと大きな知名度はない。

どこかの鑑定家が彼の作品を見て「これは越後のミケランジェロだ」と宣ったから、

地元の自治体や寺社が観光 PR用として「日本のミケランジェロ石川雲蝶」となったようだ。

そんなに古い話ではない。

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雲蝶と言っても誰も知らない、肖像画や似顔絵もないから「ミケランジェロ」の名を借りた。

両者とも天で苦笑いしてることだろう。

雲蝶雲蝶ミケランジェロミケランジェロだ。

「おれはミケランジェロではない!」と石川は思っているかもしれない。

越後でも、日本でも、東洋でも、世界でも「彫物師 石川雲蝶だ! 有名にならなくてもヨイ!」

そこまでヘンクツではないかな?

いやいや、師、名匠、芸術家はみなヘンクツなはずだと、そのいずれでもない、ただの偏屈者はそう思うな。

 

永林寺

カケアシの魚沼は忙しい。

▼西福寺を後にして7〜8kmほどさらに北へ向かう。

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この寺も雲蝶の作品を売り物としている。

が、どうしたのか写真がまったく見つからない?まただ。

寺の記憶も全くないに等しいぞ。

頭がキャベツだ。いや昨今のそんな高いものではないな。

脳が単に「オシャカ」になってしまったようだ。

 

▼写真は永林寺さんからお借りしました。

 

巡ってきた寺社の記憶は、凡人には事前の予備知識、予習と、いただいた御朱印を確認しながら、さらに寺社の由緒書や撮ってきた写真で復習しないと、大きな感動もなく、何事もなかった寺社は殆ど正確な記憶に残らない。

記憶に残っていたとしても、あの寺、この寺、どの神社?とゴチャ混ぜになっている。

記憶も必要な再現性の技を持つミケランジェロの爪の垢でも欲し〜い!ねっ。

 

 

八海山尊神社・普光寺・千手院の御朱印(南魚沼市)〜龍と、山と、海と・・・

前回記事の龍谷寺の門を出て視界の開けた場所に出ると八海山。たぶん!f:id:wave0131:20180212183134j:plain独立峰でもないし、山に詳しくないからよく分からない。

何れにしても霊山だが、富士霊峰をはじめ、日本中の主な高山はすべて霊山と言っても過言ではないんだろうなぁ? と思うくらい霊山は多い。

それにしても山なのに「八海山」とつのとは不思議な名だ。

どこかに池とか沼があるのだろうか?

それとも宗教用語の「九山八海」からきてる言葉なのか? だとしたら9つの山と8つの海だから、やはりおかしいな!

山で海、海が山? 山の海、海の山?

相当コンガラがってきた!

 

池を「」と呼ぶ場所は他にもあって、やはり八海と呼ぶのが富士山の麓の「忍野八海」。

f:id:wave0131:20180212183146j:plain富士の雪溶け水が気の遠くなる時間を経て、ここに湧き出て8つの池を作っている。その池を「海」と呼んでいるから分かりやすい。

ここはお気に入りなので数回訪れているが、残念なことに最近はやけに観光客が多くなってシブさが薄れてしまっている。

「あまり賑わって欲しくない」何て気持ちは、それが好きな者の身勝手な思いだ。現地の人にしてみたら大勢の観光客は大歓迎かもしれない。

それも土産物屋や飲食店などの何らかの商売をしている者に限られるかしら?

商売も営んでいない近隣の住民にとっては観光客など、ただウルサイだけだろうね。

どのように変化しても、すべての人が幸せになるのは難しいわね。f:id:wave0131:20180212183147j:plain

 

もう一つ池だか沼だかを「」と呼ぶ場所を思い出した。

中国の世界遺産九寨溝(きゅうさいこう)」だ。ここも大小の数多い池・沼のなかで「長海」「五花海」と海の字を付けている池・沼がある。

f:id:wave0131:20180212183149j:plain行ったことがないから写真は借り物。

ここも世界遺産になって中国が経済発展した今は入山料みたいな有料のエリアとなって、同じく世界遺産の「黄龍」とともに中国人はもちろん、海外の観光客も含めゴッタがえしているようだ。

行ってみたいけど有料で大混雑!? 遠慮しておこうかねぇ。スケール違いだが忍野八海でガマンしておく!

 

さて新潟魚沼地区は車でも数回通過しているが「八海山」は、この時初めて意識した。

今まで名前だけ身近な「八海山」はこれだった!

日本酒の好きな人なら誰でも知っているブランド。

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酒類の中で唯一、好んで飲まないのが日本酒だ。

ビール、ウイスキー、ワイン、焼酎、どれも「あ〜ぁ、ウマイ!」と自然に言葉が出てくるのに日本酒だけは味がわからない。

それでも人と一緒の時は日本酒を飲むことは度々だ。

昨今もてはやされている「獺祭」なんてのも全く美味しいとは感じない。ワインのような味覚にマズイとも思わないが、値段が高いだけで、だったら「安物のワインで良い!」 と財も感性も貧弱どころか皆無な者は思う。

この日本酒の醸造元は八海山の麓にある。

 

そして、この神社も同じ山の麓にある。

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f:id:wave0131:20180212183129j:plain社頭だか碑は「海尊神社」となっている。

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扁額と御朱印は「八海山尊神社」。

海尊神社」に「八海山尊神社」。「山」の字があるか無いかの違いだ。

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八海山尊神社新潟県南魚沼市大崎)

 

「山」「酒」「神社」どれも知識は無いから話がウスイね!

 

 

八海山尊神社を離れ、さらに車で20分くらい北上。

浦佐」という駅の近くにあるのがこの寺。

f:id:wave0131:20180212183145j:plainGWだったこの時はグリーンとのコントラストが印象的な寺。f:id:wave0131:20180212183135j:plain

オッソロしくカンドー的で好みの山門。

扁額は「吉祥山」。この「」は他にもケッコー見かけるよね。f:id:wave0131:20180212183136j:plain

 

前回の記事でドラゴンは何処で、何をしている? 北陸、北日本の雪を鎮めよ!と書いたつもりだが、まだ言う事を聞いてもらってないようで北は雪が続いてる。

で、この寺にもドラゴンはいた。今頃はもう雪に覆われて、寝ているんだろうね。

ヤブニラミの龍ではなく「方睨みの龍」だそうだ。

海山尊神社に続いて、また「」が出た。

f:id:wave0131:20180212183137j:plain天井画の龍はどこの寺の絵も見上げる者の目を追いかけてくるわね!

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回廊を行くとデカイ不動明王。手水舍にもなっている?f:id:wave0131:20180212183139j:plain

f:id:wave0131:20180212183140j:plain寺の名前は毘沙門堂。崇められているのは「多聞天」。f:id:wave0131:20180212183141j:plain毘沙門天」と「多聞天」は同一の神?のはずだが、どうして呼び名が2つある?

「寺」のことも知識は無いから話がウスイ! 

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吉祥山 普光真言宗豊山派新潟県南魚沼市浦佐

 

毘沙門堂御朱印をいただくのに時間がかかった。というより御朱印を書ける僧侶が席を外していた。

「すぐ戻るから・・」と言われたので少し待つことに。

その間、お参りに来ていたおバァちゃんと世間話をする。話の内容は忘れた。世間話だから無責任で大した話はしていないはずだ。

まだ戻らぬ「御朱印を書ける僧侶」。

 仕方なく毘沙門堂を出て歩いてみると隣にも別な寺が・・。

全く予定していなかったが御朱印をいただけるか聞いてみた。

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f:id:wave0131:20180212183144j:plain快く揮毫していただけた。千手院さんの住職に感謝! 忘れません! たぶん?

だって「ついで」だったから!

毘沙門堂と同じ真言宗豊山派の寺。

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▲大悲山 千手院真言宗豊山派新潟県南魚沼市浦佐

 

このあと間も無く毘沙門堂でも御朱印をいただけた。

 

前回ブログ「龍」の記事をおいて中3日。

今回も迷宮を迷走する「山」と「海」と「龍」の記事でした。

ワレながらカンシン! 支離滅裂もここに有りと言う記事だわ。

 

それでもアホな記事を書き続けているワタシ、ワシを応援してね、オネガイ!

だって、もう止めたくなっているんだもの、このBLOG !

 閉鎖、解散、close 、したいよう!

 

ウソウソ! 応援も何もいらない!! 

あなた達にコビらないよっ!

所詮、ブログなんて自己満足のタワゴトと理解してるから。

 

ホントは「イツモ アリガトー!!!!」 と・・と感謝してるよっ!

 

いったい、どっちなのか、自分でもわからなくなってきた。

まるで子供?

 

龍谷寺の御朱印(新潟・南魚沼市)〜雪が暴れてる!ドラゴンは何してるのだ?

八海山 龍谷御朱印

りゅうこくじ曹洞宗新潟県南魚沼市大崎3455)

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中央の揮毫は「開運大悲殿」だよね!?

龍谷寺は八海山の麓にある。

 

東京に雪が降ってもシレタものだよね。

それでもNHKのNEWSでは幼稚園生に言い聞かすような注意喚起の言葉と、スベッた、コロんだ、救急車で運ばれたと、北国の人達に笑われるような被害報告が相次ぐ。

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そして普段と異なり交通機関に大きな支障が出る。

東京の非常時の備えなんて、そんなもんだと思っているから、ジタバタしない!

でも雪どころか、関東直下地震なんてのはコワイわねぇ!

めちゃ、ジタバタどころじゃなく、アワテフタメク!こと間違いない。

そんな時はきっと、何一つ正確な判断ができない。

どちらにしてもタカが雪でこのザマだから、関東直下型地震なんてものがやってきたらどうなることやら!

NHK NEWSではきっと「落ち着いて、命を守る行動をとってください」これまた小学生に言い諭すような言葉を並べるしかないだろうねぇ!

NHKがそんなNEWSを出す機会がないように願うばかりだけど、いつか必ずやってくる厄災だわね。

 

それにしても、ピークを越えたようだけど、ここのところ北陸は雪が大暴れして大変なことになっていたようだ。

龍神、水神さんはどこへ行ってしまったのだ? 龍宮で眠っているのか?

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雨、水の神だから雪は取扱い範囲外なのかしら?

雪で北陸の方々をそんなに難儀な目に合わせたらイカンでしょう!

風神、雷神、水神はあるけど「雪神」てのはないから、やはり総合的にみて「龍神」の役目だ。龍神さん、何とかせにゃ!

f:id:wave0131:20180208200945j:plainこれは建仁寺の双龍図だけど、龍は仏法の守護神で、さらに法雨によって火災除けの「仕事」をしてくれるらしい。

だから龍を天井に描いた寺はいくつもある。代表的なのは日光や京都の天龍寺建仁寺東福寺などがあるが、日光輪王寺を除いて、なぜか禅寺ばかりだ。その理由はわからないねぇ。

 

そんな訳で天井図の龍はたくさん見る機会が多い。

さぞかし寺名に「龍」の文字を含む寺院も多いと思いきや、これが予想外に少ない。

京都だと「天龍寺」「龍安寺」ほかにある? 思いつかないなぁ。

鎌倉も建長寺塔頭龍峰院」以外に思い出せないし、円覚寺にもやはり塔頭で2つばかりあるようだが、いずれも一般の人が訪れるような寺ではない。だが、すべて禅寺だ。浜松の龍潭寺も確か臨済宗

そう、の字が付く寺名は思ったより少なく、それも禅寺がほとんどなのだ。

 

前回ブログで、そんな龍の字が付く寺「龍澤寺」を記事にした。

その「龍澤寺」を後にしてROUTE17をさらに北上する。

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すると、ここにもの文字がつく寺がある。

ここも禅寺だ。やはり龍と禅寺は縁が深いのか?

f:id:wave0131:20180208200933j:plainここ「龍谷」は龍が棲む谷の寺。

前回の「龍澤寺」は龍が澤山いる寺、あるいは龍の加護を澤山得られる寺。と勝手に解釈しよう。

すみません、全くの根拠なし! 無責任な短絡的稚拙なIMAGEなんで・・。

 

お酒や、臭い食べ物や香辛料が大好き者としては、この堂々とした大きな文字はいつもシカラレているような落ち着かない気持ちにさせられる。禁葷酒」

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落ち着きがなくなり、視力も落ちて世の中が暗く見える。

f:id:wave0131:20180208200936j:plainそんなことはない。

暗くなったら「飲める」と自分に言い聞かせれば、視力も自ずから回復して景色は当たり前の明るさで見えてくる。

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▼こちらが本堂

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▼以下「雲蝶」作の欄間彫刻。

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石川雲蝶については次回以降「西福寺」で述べることにして、ここでは写真だけ。

偉そうに「述べる」たって、どこかからの引用と貧弱な感想だけだ。何れにしても雲蝶は次回以降。

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f:id:wave0131:20180208200938j:plain「獏」?

普段あまり使わない言葉だ。夢枕獏以外。じゃない!漠然と言う言葉があった。

この彫刻も漠としている。見る側の目によって明瞭だったり、漠としたりするかも。

 

▼異彩を放つこの建物は「慈雲閣 観音堂」。

掲載順序が前後してしまったが、こちらがこの寺の拝観入口となっている。

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なにしろ、この寺で一番エラぶっていた白と青緑のインパクトはキテレツ

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観音堂内も整然としている。こういう雰囲気にはバチアタリだが全く無感動だ!

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御朱印をお願いしようとしても、寺内は少ない人がアタフタと忙しそうに動いていた。

対応していただいた女性も書置の御朱印に日付さえ入れているヒマはなさそうだった!

 

龍は金魚が鯉になって滝を昇り、さらに天にまで昇って龍の姿になると言う。

寺にはそんな「高みを目指す」と言う意味も含まれているかもしれない、と金魚にもなれないメダカは思う。

 

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