▼丹生川上神社上社の御朱印です。(奈良県吉野郡川上村大字迫)
「にうかわかみじんじゃかみしゃ」と読みます。
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前回まで新潟・魚沼の記事を7回続けました。少し新潟の話は飽きました!
上越方面の話は別の機会にするとして、話を一気に関西方面に飛ばします。
以前「秩父路はすべて山の中」という記事を書きました。
そして今回の記事、奈良県も下の google map 航空写真のように県内のすべては山。
平野部は大阪に近い所に僅かだけ。10%ほどでしょうか?
しかし「お題」にするまでもなく、もともと日本の国土はすべて山と言っても言い過ぎではありません。国土の7割以上がいわゆる「山地」。
残りの3割ばかりの平坦地に人口1億3千万人近くのほとんどがヘバリついている事になります。山間部に残っているのは僅かなジジ、ババだけですが、ある意味羨ましい。
海のない「すべて山の中」にある奈良県の奥深い、ほぼ三重県境に近い場所に向かいました。
訪れた日は、午後遅くに着いた「高野山」をいつものようにカケアシで巡ってから、上の航空写真に示す「ここらへん」に向かいました。
高野山から目指す場所までは直線距離で40kmほど。
しかし車で向かうには弧を描くような大回りのルートしかなく、橋本市、五條市、吉野を経て走行距離70km以上になるようです。
空いている地方の国道を走っているうちは問題なし。
吉野も過ぎ、いよいよ山奥に向かいます。
しばらくは国道が続き快適な走りができました。
そして大滝ダムを過ぎ、国道(東熊野街道)から県道に分け入った頃はスッカリ夜の帳が下りていました。
そもそも高野山を出る時間が遅かっのですたが、いつものように地方道の100km未満だったら飛ばせば2時間くらいで行けるのでは? 計算に大きな狂いはなかった。
しかし山間地は陽が落ちるのが早い。
9月の夜7時前だったはず。
明るいうちはこんな道。川、貯水池、ダム沿いに県道はクネクネと山奥を目指します。
対向車もほぼ無いに等しいから飛ばせます。
▼しかし、同じ道路だが目的地に近づいた時はこんな感じ。
照明なんて一切無く、道路端はガードレールも低く、クネクネ曲がる1.5車線道路。途中で広くなったり、完璧1車線道路になったり。
関空で借りたレンタカーのハンドルを切り損ない、右端の低いガードレール代わりの石積みを越えてしまったらオダブツだ、ひさびさに握るハンドルに汗がにじみます。
ライトをたよりにユックリ走れば問題無い!
当然、ブッ飛ばすわけではない。したくても飛ばせない!
だんだん細くなる道路を、そこそこのスピードを保つのみでした。
それより、この先にホントに目指す建物はあるのか? 不安要因が増す。心細いったらありゃしない!
しかし、極細道、真っ暗な山道の修羅場は何度もくぐり抜けてきました。
今回もなんとか無事着いた先はここ。この日の宿泊地です。
この宿に到着した時は、7時頃だったけどスッカリ クラヤミ。
▼だからこの写真は宿泊の翌日チェックアウト時のもの。
道路を走ってきて目的地に近づいても建物は見えません。案内看板だけ。
▼駐車場にある案内看板。
宿は看板がある駐車場の下に崖にすがりつくように建っています。さらに下はダム湖。
この階段がメインの出入り口らしい。温泉入浴だけの方は5時までのようです。客は2輪のライダーたちも多そうだ。
旅の思い出も、寺社の記憶も「なにもかも忘れて今日も山鳩湯 元気出しなはれや〜」
忘れたら困ることもあるし、元気もあるし・・。
▼温泉も翌朝入った時の写真。
カルシウム成分が湯船の縁に付着して原型がわからず異様な雰囲気と光景。
このカルシウム付着のフチに頭を預け、身体は湯中に解放、ゴクラク!
▼にごり湯は照明でレンガ色に見えます。そこそこ熱い掛け流しはダボダボ出ています。
▼すぐ外は半露天になっています。冬はどんなんだろう?
簡素な部屋からダム湖が・・。このダム湖に上の写真の温泉がムダにダボダボ流されています。そんなに大きなダム湖ではない。たゆまず注がれる温泉で濁らないのかしら?
余計な心配のようです。水は碧く澄んでいます。
▼んんっ? 少し白濁してない??
正式名称「入之波(しおのは)温泉 山鳩湯」
2014. 09. 21 sun の泊まり客は他に夫婦らしき1組だけ。
こんな山奥の一軒宿だから夕食も豪華ではありません。食物エコ人間に豪華なエサは無用です。
でも鍋物もあり美味しかったし、何より貸切状態のニゴリダボダボ温泉はサイコー。
しかし、そもそも温泉フリークでもなく、秘湯が趣味というわけでもない人間が、よりによって何故こんな山奥の宿に泊まる? わざわざ東京から・・。
普段なら高野山を見終えた後、橋本あたりのホテルに宿泊だよ。
まぁヨイ、人には時によっていろいろ事情があるのだわっ。話すとメンドイから省略。
それにしてもこの宿の女将はオモシロイ! 60歳代でしょうか?
少し垣間見える厨房で、女将とワタシとの会話に呆れ返っている板さんが旦那? かなと推理しました。
イヤリングに、目を見張るネールアート、首にもチャラチャラしたものを纏いつけてたように記憶。客に無用な媚がないところがステキ。
その男っぽい話しっぷりを聞くと、買い物などのため吉野方面までの国道を夜でも80km/h で飛ばすとか、キャッー、同類だ!
心も身体も若いゴーケツおばちゃんだ。
きっと酒も強いかもしれない。ぶっ飛ばして飲みそうだ。
さて寝るとするわね! 夜の山中は散策するところもない、部屋に戻ます。
ふと見上げると部屋の明かりの蛍光灯の笠に小さい虫がビッシリ寄っているではないですか! どこから入ってきたの? 夏に山のホテルで時々見かける奴です。
虫ごときでギャァギャァー騒ぎ立てるほど上品な人間ではないのですが、
余計なことに、この布団の上にバラバラと落ちてくるではないか。
虫に平気な人間も布団の中だとキショク悪い。うろたえて写真を撮るのを忘れました。
落ちるなよっ! 止まっていろよっ! しがみついていろよっ! シッカリしろよっ!
虫たちに言いたい「なにもかも忘れて今日も山鳩湯 元気出しなはれや〜」
▼布団の虫を払って、明かりを消して虫のことは「なにもかも忘れて・・・」寝ました。
虫とともに寝た翌朝は、昨夜来た道をふたたび吉野方面へ戻ります。
途中、昨夜の宿のダム湖より少し大き目の「大滝ダム」があります。このダム湖を見下ろすような位置にこの神社があります。
山を回り込むような道はグングン高度を上げます。
車でなければ来たくない、参拝したくない高みにある神社の名は、丹生川上(にうかわかみ)神社上社。ややこしい名の神社です。
▼少し前まで放送されていたBSジャパンの「神社百景〜GRACE of JAPAN~」でも宮司が取材されていました。
「丹生川上神社」は上社、中社、下社とあります。
名前もややこしいが歴史もややこしいから省略。正直言って理解できません。
この神社の始まりは縄文時代にまで遡ることだけは理解しています。
本殿は伊勢神宮の「おさがり」をいただいた木材で2008年に造営されたとかで、様相はまだ新しい。
馬が両サイドに。その昔は生き馬を奉納した。時は流れ「絵馬」になった。だよねっ?
▼扁額、なんと読むのだ?! シンウテンサイ?か。
漢字の良いところだ、意味はなんとなく掴めなくもないけど・・。
神の潤いの雨が降り注がれる?
神の雨が降り注がれ潤おう?
潤いの雨が神によって注がれる?
まぁこの内のどれかだろう!
▼高龗神(たかおかみのかみ)は山の峰の龍神だそうです。その化身かしら?
龍神だから化身ではなくそのまんま?
それにしても「🎵〜とぼけた顔してババンバン〜」
古いなっ! カマヤツももうこの世にいないし!
▼眼下はダム湖。少しばかり大袈裟ですが「天空の社」という言葉も許すとしますか!
▼いつ頃からこんな物が神社に現れ出した?
いきなり安っぽくなる。
三流の観光地にあるべきだが、最近やたらその地位を回復しだしているのか、観光地の街中、寺社でもアチコチで見かける。
格式ある寺社に顔出し看板は不要。そこまで観光客に媚びることはない。
な〜んて言ったてねぇ?! 格式だけでは喰っていけないわねぇ!
「神社百景」に出ていた宮司さんに揮毫していただけた。
「神社百景」のことを話したら少しテレていらした。ありがとうございました。
2018年2月も間もなく終わる。
1月は11記事、2月は今回を含め、たったの7記事しかUPしてない。
だんだん少なくなるけど、長く続けるにはこんなペースでしか続けられないな!
それでも辛抱強くこのゴミブログに訪問していただいている皆さまに、とりわけ🌟印をプッシュしていただいている方々にスゴク感謝です。
たぶんギリだろうけど?!
オリンピックのように元気、勇気はいただけない!
TVで観戦しただけで簡単に得られるような「元気、勇気」なぞ欲しくもないけど、皆さんからは大きなハゲミをいただけるわね!
ありがとうございます。
ブログ始めた当初の自分の意図に完敗と乾杯です。
まさかゴミブログに訪問いただいた方々に感謝の言葉を述べるなどとは1㎜も思ってなかった。
ますます勇気も 元気も 励みも 何も与えられないブログになるようハゲミます。